引越し費用の相場と総額の目安|料金を安く抑えるコツ

引越しの相場について解説します。引越し費用は時期ごとに異なり、一番安くなる時期や少しでも安くするコツをご紹介します。単身引越しの場合と家族引越しの場合でそれぞれ費用相場を出しています。引越し代の総額目安にして計画を立ててみましょう。

赤松愛

引越し費用の相場と総額の目安|料金を安く抑えるコツ

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引越しするとなると、まず気になるのはその費用です。
引越しには引越し業者に支払う以外にもさまざまな費用がかかり、その額は条件によっても大きく変動します。
そのため、引越しにかかる費用の相場や目安、料金の算出方法、仕組みを先に理解しておくことで費用を抑え、お得に引越しをすることができます。

この記事では、引越し業者を選ぶ際に役立つ情報を中心に、引越しをお得に行うポイントなども紹介しています。
ぜひ、引越し業者を選ぶときの参考にしてください。

※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。

引越し料金の平均相場はいくら?

基本の運賃ってどうやって決まるの?

引越しの料金は、移動距離・引越しをする時期・部屋数によって大きく差があります。
新生活はなにかと物入りなので、出費はできるだけ抑えたいですよね。
そこで、距離や時期、人数に着目し、それぞれのケースの引越し料金相場を紹介していきます。

引越し運賃は距離か時間で決まる

引越し相場の基本となる基準運賃は、”距離制”と”時間制”の2種類から決まります。

距離制運賃は、トラックで荷物を運ぶ距離をもとに計算され、100㎞を超える移動距離があるときに適用されます。

時間制運賃は、荷物を運ぶ距離が100㎞以内の引越しに適用されます。
通常、4時間と8時間の基礎時間が設定されていて、作業時間の超過とともに追加料金が発生します。

引越し相場は上記のどちらかを基本運賃として計算されます。

引越し相場は季節によって変動する

引越し料金の相場は、通常期と繁忙期によって大きく変動します。
通常期は5月~1月、繁忙期は2月~4月と言われています。

繁忙期の中でも特に3月末から4月は入学や就職、転勤などで新生活を始める方が多く、引越し需要が増加するため、最も料金が高くなります。

さらに引越しの費用を安く抑える時期を詳しく説明している記事にも詳しく掲載しています。気になる方はあわせてご覧ください。

単身者の引越し費用相場

「SUUMO引越し見積もり」によると、一人暮らしの引越しの年間平均額は約5万円です。
繁忙期を外した5月~1月なら移動距離が20km未満で3万円前後、500㎞を超える場合で5万~7万円程です。

3月末~4月にかけては、通常期の引越し料金に1万円~5万円が上乗せされた金額がおおよその相場です。
荷物が少なめで15km未満の引越しだと4万円前後、500㎞を超える長距離になると6万円程度です。

さらに、荷物が増えるにつれて引越しの費用は高くなり、15km未満の距離で6万円前後、500㎞を超える長距離で12万円程度です。

移動距離 5~1月平均価格 2~4月平均価格
~20km(同市区町村) 約3万7千円 約4万3千円
20~50km(同都道府県) 約4万円 約4万8千円
50~200km(同一地方) 約4万8千円 約5万3千円
200~500km(近隣地方) 約5万7千円 約6万3千円
500km~(遠距離地方) 約6万8千円 約7万4千円

※荷物が少ない場合の料金です。2021年5月現在の情報です。

単身の引越しでは各引越し業者の「単身プラン」を利用すると、料金を安く抑えられるかもしれません。

また、引越し代は運搬する料金だけでなく、物件を契約する時点で様々な費用が発生します。

初めて一人暮らしをする方は、まず引越しにかかる費用を把握し、出来るだけ費用を抑えられるように以下の記事を確認しておきましょう。

また、単身者に多いアパートからの引越しを検討されている方は、アパートからの引越しに伴い発生する費用の種類と相場を解説した記事を読んで費用感を把握しておきましょう。アパートの退去費用を抑える方法も掲載しています。

二人暮らし(二人家族)の引越し費用相場

二人暮らしをするための引越しは、いくつかのパターンによって金額が異なります。
単身者同士が新しい家で同棲を始める場合は単身✕2名分、どちらかの家に住む場合は単身✕1名分、現在二人で住んでいるところからの引越しなら2名分となります。
今回は、すでに一緒に住んでいる二人が引越しする際の価格を紹介します。

年間平均価格は約8万9,000円です。

移動距離 2~5月相場 3~4月相場
~20km(同市区町村) 約6万6千円 約8万円
20~50km(同都道府県) 約7万2千円 約9万円
50~200km(同一地方) 約8万8千円 約12万円
200~500km(近隣地方) 約11万4千円 約15万6千円
500km~(遠距離地方) 約16万円 約21万8千円

※2021年5月現在の情報です。

これから同棲を始める方は、同棲する際の引越し費用や、引越しの流れと注意点を解説している記事をぜひ参考にしてください。

4人家族の引越し費用相場

親2人と子ども2人の4人家族の引越し場合、年間平均費用は約14万円です。
通常の時期は移動距離15km以下で8万~10万円程度、500㎞を超える長距離で20万~25万円程度が相場です。
繁忙期は、移動距離20km未満で11万~13万円、500㎞を超える長距離だと30万円を超えることもあります。

移動距離 2~5月相場 3~4月相場
~20km(同市区町村) 約10万円 約12万5千円
20~50km(同都道府県) 約12万円 約14万7千円
50~200km(同一地方) 約13万6千円 約18万4千円
200~500km(近隣地方) 約18万円 約25万円
500km~(遠距離地方) 約24万円 約31万2千円

※2021年5月現在の情報です。

部屋数によって異なる人件費

引越し料金は、部屋の数によって増減する作業員の人数によっても変動します。
また、休日は平日よりも作業員1名につき、1,000~2,000円ほど高くなります。

一般的な部屋割りにおける人件費の目安は、下記の通りです。

  • 2DKに2名の作業員:2万5,000円前後
  • 3LDKに3名の作業員:3万5,000~4万円
  • 4LDKの部屋:5万円前後

高層階への引越しは、より多くの作業人数が必要になるため、一般的な目安よりも人件費がかかる傾向にあります。

割増料金がかかるのはどんなとき?

割増料金がかかるのはどんなとき?

引越し料金は、いろいろな条件によって割増料金が加算されることがあります。
よく確認しないで契約をしてしまうと、あとから予想以上の金額を請求されることになります。
業者によって多少の違いはありますが、どんなときに割増料金がかかるのかを把握しておきましょう。

3月、4月の引越しシーズン

上述しましたが、3月~4月は、卒業や就職などで引越しを考える人が多くなります。
引越し業者の繁忙期にあたるため、高く料金が設定されています。
繁忙期の中でも3月下旬~4月上旬は年間で最も価格が高くなります。
費用を少しでも抑えたいなら、この時期を避けたほうが良いでしょう。

転勤による引越しの費用

4月・9月に多い転勤などの会社事由での引越し費用は、会社負担になることもあります。

単身での引越しか、家族で引越しかなどによって必要な金額が変わります。
また、会社によっては引越し業者を指定する場合もあります。
転勤の辞令が出た際には、転勤に伴う引越し費用で会社負担が多い項目、自己負担が多い項目をまとめた記事を参考に必ず会社に確認しましょう。

土日、祝日の引越しも料金がかかる

次に、土曜日、日曜日、祝日などの一般的な休日です。
やはり、平日よりも引越しをする人が多いので、割り増し料金がかかる場合があります。

午前中の引越しは需要高め

引越しを予定している時間帯によっても割増料金が設定されていることもあります。
一番割増料金がかかりやすい時間帯は、午前中です。
荷物の搬出入はもちろん、引越し後の片づけにも、とても時間がかかるため、早めの開始を希望する人が多くなります。
そのため、需要が高く割増料金が設定されているのです。

コロナ禍の引越しについて

コロナ禍の引越しは混雑状況にも影響しています。

傾向として、緊急事態宣言中の引越しは避けたい方が多いため依頼件数は減っている状況です。

そして、緊急事態宣言が開けると引越しを控えていた方の依頼も集中するため、混雑しやすい状況となっています。

例えば、2021年は1月8日から3月21日まで緊急事態宣言が発令されました。

これにより、1月~3月中旬までは引越し依頼件数は下降傾向にあり、緊急事態宣言が明けた3月下旬~4月にかけて混雑する見込みです。

どうしてもこの時期に引越しをしないといけない事情がある方は仕方ないですが、時期をずらすことができる方は検討してみてもいいかもしれません。

感染対策として見積もりをリモートで実施する引越し業者も増えてきました。
このように、サービス面では感染対策が強化されていますので、ご自身でさらに時期をずらすことでより安心な引越しをすることができます。

引越し相場の内訳は?

引越し業者に依頼した場合に必ず発生する料金です。
料金構成は、(基本運賃)+(割増料金)+(実費)+(オプション)が一般的です。

引越し先までの距離や荷物の量などによって決められた基本運賃をもとに、引越しを行う曜日・時期により発生する割増料金、作業員の人件費や梱包費用、車両(トラック)代や運賃などの引越し作業に対して発生する実費、さらにピアノ、エアコン、自動車やバイクの輸送・運搬する場合などに発生するオプション料金の合計金額を業者に支払います。

オプションにかかる料金の例

一般的なオプション金額をご紹介します。
あくまでも料金の目安ですので、必ず以下の料金に当てはまっているわけではありません。
オプションを利用するときは、依頼する業者に確認しましょう。

オプション 料金
不用品の処分 5千~1万円(処分するものによって変動)
荷物の荷造りや荷ほどき 単身者で1万~3万円
家族で5万~9万円(段ボールの数や作業人数によって変動)
洗濯機の取り外し、設置 3千~8千円(全自動か、ドラム式かによって変動)
エアコンの取り外し、設置 エアコンの取り外し:7千~1万円
エアコンの設置:1万~1万5千円
ピアノの輸送 アップライトピアノ:2万円前後
グランドピアノ:3万~4万円
自転車やバイクの輸送 自動車:近距離3万~長距離20万円
中型バイク:近距離3万~長距離10万円
大型バイク:近距離6万~長距離12万円
特殊な運搬方法 1万~3万円(手吊りやクレーンなどを使用)

引越し料金を安く抑える方法|見積もりを必ず取ろう

見積もりが重要!|損しない引越し業者選び

引越し業者を決めるときは、数社に引越し見積もりをお願いし、料金や内容を比較検討してから決めるのが基本です。

同じ条件で見積もりを取っても、業者ごとに料金やサービス内容に差があり、より引越し代を抑えられる可能性があるからです。

業者によって見積額に差が出る理由は、経営規模や提供しているサービス内容などによります。

例えば、全国で展開されている大手の引越し業者は、見積料金が高くなる傾向にあります。
しかしその分、基本的なサービスが充実していたり、無料オプションなどが利用できたりします。

地域に密着した小規模の引越し業者は、周辺の地理に詳しく交通状況を理解しているため、スムーズな移動が可能であったり、細かな要望にも対応してくれたりする業者が多く、引越し料金は安くなる傾向にあります。
しかし、大手に比べると基本的なサービスが少ない可能性もあります。

引越し業者を決めるときは、見積金額だけで決めてしまわずに、サービス内容やオプションについてしっかりと確認してから決めましょう。

この他にも併せて事前に引越し代を安くできるポイントを記載している記事を読むことをおすすめします。

引越し業者の一括見積もりならこの2社!

数ある引越し業者の中から、安くて条件にあったコスパの良い引越し業者を探すのは大変です。

簡単に相見積もりの取れる一括見積もりサービスを利用しましょう。
そのなかでもとくにおすすめの2社を紹介します。

SUUMO引越し見積もり

SUUMO(スーモ)の引越し見積もり

出典:suumo

SUUMO引越し見積もり」は、リクルートが運営する知名度抜群の住宅情報サイトSUUMO(スーモ)の引越し見積もりサービスです。

全国に対応しており、大手はもちろん地域密着型まで、一番安い引越し業者が簡単に見つかります。

SUUMOの引越し見積もりのポイントは電話番号なしで申し込みができること(名前とメールアドレスは必須)。

一括査定にありがちな営業電話がたくさんかかってくる煩わしさがありません。
メールなので、自分のペースでやりとりをすることができ、利用しやすいサービスとなっているため引越し侍と共にぜひチェックしてみてください。

【SUUMO】で引越し料金を一括見積もりする

引越し侍

引越し侍の見積もりも!

引越し侍の料金一括比較サービスは、サカイ引越センターやアーク引越しセンターなど、大手の引越し業者を含む全国310社以上の業者と提携し、一度に最大10社からまとめて料金見積もりを取ることができます。

日時や荷物を入力し料金やサービス内容を比較し、自分に合った引越し業者を簡単に選ぶことができるため、これから安心して引越しをしたい方は利用してみてはいかがでしょうか。

【引越し侍】で引越し料金を一括見積もりする

自分で引越しする場合の費用は?

現在お住まいの同県内などの近隣に引っ越す場合、引越し業者を使わずに自分で荷物を運ぶことを検討されることもいると思います。

自分で運搬をしたほうが引越し代を安く抑えられそうですが、事前にどのくらいの費用が必要なのか知っておきましょう。
引越し業者を利用する場合と、費用と作業が見合うかなど検討することができますよ。

単身は3万円、家族は6万円の相場

実際に自分や友人などの協力を得て引越しをする場合、レンタカーや段ボール、テープ代などが必要です。

単身であればおおよそ3万円、家族であればおおよそ6万円が相場です。

家族の車を借りたり、不要な段ボールをもらったりと工夫することでさらに費用を抑えることができますよ。

大型家具の移動や設置の労力、移動手段などを含め費用対効果を検討しましょう。

新築物件への引越しはプロに任せたほうが良い

新築物件への引越しは、引越し業者に依頼するほうが良いでしょう。
慣れない作業で床や壁に傷をつけてしまう心配がありません。また、オートロックのドアを都度開ける必要がありません。

新築物件への引越しは、新築住宅へ引越しする費用の内訳や、安く抑えるコツを解説した記事を読んで慎重に行いましょう。

賃貸への引越しは費用がかかる

賃貸の家に引越しをする場合は、荷物を輸送してもらうための引越し代に加え、家具や家電をそろえるための費用や賃貸契約時に不動産会社に支払う敷金・礼金などの初期費用がかかります。

賃貸物件の引越し費用の目安をさらに詳しく説明している記事も読んで、引越しに備えておきましょう。

賃貸物件の初期費用相場

初期費用の相場は家賃の4~6ヶ月分ととされています。家賃が月に8万円なら、32万円~48万円の初期費用が相場です。
敷金・礼金のほかに前家賃や退去費用、日割家賃、仲介手数料、火災保険料、保証会社契約料などの支払いが必要です。

引越しにかかる初期費用についてもっと詳しく知りたい方は、引越しの初期費用の相場はいくら?計算例と安く抑える方法まとめの記事で初期費用の内訳と計算例、初期費用を抑えるポイントについて紹介しているのでぜひ参考にしてください。

さらに、引越し費用を抑えるためにも古くなった家具を処分し、買い替えも検討したいところ。
引越しで必要な家具・家電の費用や購入タイミング、処分方法を解説している記事を読んで、引っ越しによる家具や家電の購入タイミングや処分方法も見極めましょう。

まとめ

まとめ

引越し費用には、引越し業者に支払う料金だけでなくさまざまな費用が必要になります。

引越しには、2月から5月の通常期と3月から4月の繁忙期があり、繁忙期になると引越し費用の相場が高くなります。
また、土日・祝日や午前中の引越しには割増料金が必要になることが多いです。
なるべく引越しの費用を抑えたい場合は、繁忙期を避ける、時間指定をしない、お得なプランを利用するなどの方法があります。

そして、引越し業者を選ぶときに一番大切なのが見積もりです。
見積金額やサービス内容は業者によって異なるため、複数社の業者で見積もりを出してから自分の理想や要望に近いおすすめの業者を選びましょう。

出典:SUUMO引越し見積もり

赤松愛 / 専属ライター
赤松愛 / 専属ライター

猫を愛してやまない心優しいライター。アイコンの猫ちゃんは自作のイラスト。読みやすい記事作りを心がけています。

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