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自動車税を滞納する影響は?差し押さえまでの流れや対処法も紹介


自動車保有者を対象に、毎年5月上旬に届く自動車税納税通知書。
ゴールデンウイークの余波もあり金銭的な余裕がなくなる頃でもあるので、届いた納付書を見てため息をついた経験もあるかもしれません。
自動車税は納期までに支払う方が大半ですが、中には滞納してしまう方もいます。
自動車税の滞納は非常に高リスクでもあるため、少しくらい遅れてもいいだろうと先延ばしにすることは厳禁です。
この記事では自動車税を滞納したらどうなるのか、どのように対処すればいいのかをご紹介します。
目次
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
自動車税の概要

まずは、自動車税の基本的な内容を押さえておきましょう。
自動車税とは?
自動車税は、4月1日時点で車を保有している人に対して課される税金です。
現在保有していない車についても、3月末までに抹消登録の手続きや名義変更をしていなければ課税されますので、適切に手続きしましょう。
税額は車の排気量に応じて、1リットル以下で29,500円となり、0.5リットルごとに値段が上がっていきます。
排気量6リットル超の税額は111,000円です。自家用乗用軽自動車については、排気量は関係なく一律10,800円です。
自動車税はいつまでに支払う?方法は?
自動車税の支払期限は、原則として5月31日です。例外的に青森県と秋田県では6月30日と定められています。
支払い方法は、一般的には納付書を利用し、コンビニエンスストアや金融機関の窓口などで4月から3月までの1年分をまとめて支払います。
最近はクレジットカード払いが可能な自治体も増えてきました。
納付書の発送時期は、その年の連休の状況や、自治体によっても異なりますが、5月の上旬には発送され、遅くとも中旬には納付できる状態となっているようです。
この時期に納付書が届かない場合は、住所変更などの理由で以前の住所に届いていないか確認しましょう。
納付書は車検証の登録住所に届きますので、引っ越した場合は車検証の住所変更も忘れないようにしましょう。
引っ越しをしていないのに届かない場合は、自動車税管理事務所や都税、県税事務所に問い合わせましょう。
自動車税を滞納したらどんな影響がある?

毎年5月になって届く納付書の金額を見て「支払いが厳しい」と感じたことがある方も少なからずいるでしょう。
金銭的な余裕がない、などの理由で自動車税を滞納してしまうと一体何が起きるのでしょうか。
延滞金の発生
自動車税は納付期限である5月31日を過ぎると、すぐに延滞金の対象となり、日割りで計算されます。
自動車税そのものに加えて延滞金も支払わなければならないため、経済的にかなりの負担になってきます。
延滞金は計算上1,000円未満は切り捨てられるため、999円までは実質延滞金が発生しません。
これを見ると多少の猶予期間は設けられているといえるでしょう。
延滞金の年率は自治体や年によって異なりますが、1ヶ月以内の滞納ならおおむね3%以下、1ヶ月を超えると9%前後で計算されることが多いです。
滞納し5月31日を過ぎた場合でも、6月に入ってすぐに納付書が使えなくなるわけではないので、まずは早急に支払いの手続きを進めましょう。
7月末までであれば、コンビニエンスストアや金融機関(ゆうちょ銀行を除く)、税事務所の窓口などで同じ納付書を使って支払うことができます。
ただしすでに延滞金が発生している場合は、後日延滞金のみの納付書が送られてきますので、そちらも忘れずに支払いましょう。
督促状が届いた後に支払う場合は、督促状に支払い方法が指定されていますので、それに従います。
支払いが面倒だという理由で先延ばしにすると、後述するように差し押さえの対象となってしまうため、時間的な猶予はないと思った方がよいでしょう。
車検が通らない
車検を受けるときには自動車税の納税証明書の提示を求められます。
滞納している場合はこれがないため、車検を受けることができません。つまり車を運転できなくなり、車が生活の必需品という方は不便を強いられます。
また車検が切れた状態で買取や廃車を検討しても、その車は公道を走れずレッカーを呼ぶことになるので、想像以上に面倒です。
なお、車検を通さずに公道を走らせた場合「6ヶ月以下の懲役」や「30万円以下の罰金」という重い刑事罰を受けることになります。
差し押さえられる
自動車税を滞納し続けると、最終的には差し押さえの対象になります。
差し押さえとは、債務者(ここでは自動車税を支払う人)に対して、強制的に換金可能なものを差し押さえて取り立てる行為です。
そんなドラマのようなことがあるのかと思うかもしれませんが、実際に各自治体で差し押さえは実施されています。
通常、差し押さえは裁判を経て決定されますが、自動車税を含む税金や社会保険料は裁判を通さず差し押さえとなります。
自動車税を滞納してから差し押さえられるまでの流れ

続いては、差し押さえを受けるまでの一連の流れや目安を時系列で説明します。
すでに滞納している方は、自身がどの状況に置かれているのか確認してみてください。
7月上旬:督促状が届く
支払いを催促する督促状が届きます。1度目を無視すると、2度目が送付されてきます。
督促状の送付時期は一定ではありませんが、納付期限を過ぎて20日が経過するといつ送られてきてもおかしくない状況です。
この時点ですでに危険信号ですが、ただちに支払えばこれ以上大きな問題にはなりません。
納期までに支払うことが大前提ですが、何らかの事情があって支払いを忘れてしまった場合でも、督促状が届いた時点では確実に納付しましょう。
9月中旬:催告書が届く
督促状が届いた後も滞納を続けていると今度は催告書が届きます。催告書は期日を指定して支払いを求める書面です。
督促したのに滞納していることは、かなり悪質だとみなされます。
「支払いがなければ法的措置も辞さない」という意志表示が示されているため、これが送られてきた場合は督促状以上に危険度が高い状態だと認識したほうがよいでしょう。
普通郵便ではなく内容証明郵便で送られてきますので、「受け取っていない」「知らなかった」などの言い逃れもできません。
内容証明郵便とは、いつ、どのような内容の文書が送られたのかを郵便局が証明するサービスです。
10月上旬:差し押さえ通知
催告書も無視して滞納すると、差し押さえを通知されます。
すでに差し押さえの準備ができており、最終通告にあたるものですので、一刻も早く支払わなければなりません。
まずは書面で届きますが、即座に支払わなかった場合、自治体の職員が車の所在などを確認した後、自宅にやってきます。
そこで差し押さえを改めて予告され、期日までに支払わないと実施となります。
差し押さえの方法

差し押さえの方法は自治体によって異なりますが、ここでは典型的なケースをご紹介します。
預金口座や給与
預金や給与が差し押さえられます。
滞納者が会社員の場合、安定的に支払われる給与が一番確実性が高いため、差し押さえられる可能性は高いといえます。
税金などを控除した額の4分の1までが差し押さえの対象になると決められていますが、これは1ヶ月の制限ですので、全額引き落としができなければ次の月も引かれることになります。
また、裁判所から勤務先にも通知がいくため、勤務先に知られてしまう恐れがあります。
現金以外の財産
預金口座や給与から引き落としが完了すれば支払いは済むのですが、それも叶わないとなると今度は現金以外のものが差し押さえられます。
特に車が対象となることは多く、タイヤロック(車輪止め)やミラーズロックなどによる滞納処分がおこなわれます。
タイヤロックとは、タイヤを専用器具で固定して強制的に動かせなくする装置です。
運転席側のドアミラーには公示書も取り付けられるため、車が使えないだけでなく見た目にも目立ってしまいます。
ミラーズロックは、東京都の職員によって開発されたもので、タイヤロックと比べてスペースが不要かつ軽量であるなどのメリットからよく使われています。
運転席側のドアには「運行禁止」と書かれたマグネットが貼り付けられ、黒と黄色のビニールテープが巻き付けられます。
非常に目立つため滞納者が恥ずかしくなり支払うことも多いとされています。
なお、タイヤロックやミラーズロック、公示書などを無理やり剥いだり壊したりすると、刑法の封印等破棄罪などに問われる可能性があります。
罰則は「3年以下の懲役」や「250万円以下の罰金」、またはこれらの併科といったかなり厳しい処分が待っています。
参照:刑法第96条
ここまでされても滞納を続ける場合は、差し押さえられた財産がインターネットオークションなどで公売にかけられ、滞納分に充てられます。
自動車税を滞納した場合の支払い場所・方法

よほど特殊な車に乗らない限り、自動車税の税額は数万円程度ですが、それすらも支払えないほど経済的に困窮している場合はどうすればいいのでしょうか。
納付書に記載の連絡先へ相談
無視が一番いけませんので、都道府県の税事務所や自動車税事務所など、納付書に記載の場所へ連絡して支払いが難しい旨の相談をしましょう。
納付書や督促状に問い合わせ先が記載されています。
原則として自動車税や延滞金は一括納付ですが、相応の理由があれば分割払いに応じてくれるケースもあります。
自治体によって対応が異なりますが、まずは相談してみることが大切です。
減免制度を利用
災害によって被害を受けた場合、障害のある方が利用する場合など、一定の条件を充たす車については、税の減免制度が適用されることがあります。
ただこれも自治体によって取り扱いが異なりますので、詳細はお住まいの自治体に問い合わせてみてください。
売却する
自動車税の支払いが難しいほどお金に余裕がないのであれば、車を維持できる状況にないということです。
車を保有するには自動車税だけでなく、保険料、車検代、ガソリン代、修理代などさまざまなお金が必要になります。
いったん売却をして車を手放し、経済的に余裕がでてきた段階で購入するのもひとつの手です。
ただし、自動車税を滞納したままだと名義変更がおこなえず売却することもできないため、これは納付を済ませた後に使える手段となります。
売却するときは一括査定サイトがおすすめ

「車高く売れるドットコム」の一括査定は、複数の業者がわずか45秒で見積りしてくれますので、瞬時に価格を比較検討することが可能です。
サービスやサポートについて詳しく確認できることもメリット。
しかも、車高く売れるドットコムでは、近所の業者、地域で評判の業者を簡単に調べられるので、一括査定に出してから業者とコンタクトをとるまでの流れがとてもスムーズです。
また万が一、業者との交渉でトラブルが発生した場合のために仲裁サービスもご用意しています。
車の売却に不安がある方は、ぜひ一度、車高く売れるドットコムを覗いてみてください。
自動車税の滞納を防ぐ!カーリース利用のすすめ
カーリースとは、リース会社が所有している車を借りる形で所有することです。料金は月額の定額制です。
カーリースの自動車税は、月々のリース料金に含まれることがほとんどですので、滞納する恐れがありません。
リース会社が立て替えた自動車税を月々返済していくイメージです。
また、納付などの手続きも代行してくれると考えるとかなり気軽に車を所有することができますよね。
また、自動車税を分割できることになるので、一度に大きな負担がくることもありません。
借りる車種も様々なメーカーから選べて、新車にも乗れるのでとてもおすすめです。
ネットから申し込みができるので、車をもっと気軽に所有したいという方はぜひ検討してみてください。
おトクにマイカー 定額カルモくんでカーリースを申し込むさらに詳しいカーリースのメリットやデメリットはこちらを読んでください。
まとめ
自動車税は滞納すると延滞金が発生し、最終的に差し押さえられてしまうなど、デメリットしかありません。
毎年5月には支払いがあることや、大体の金額も事前に分かることなので、月々少しずつでもお金を貯蓄しておき、支払い時期に困らないよう準備しておくとよいでしょう。
支払いが難しい場合はそのまま放置せず、まずは税事務所などへ相談してみることが大切です。
自動車税を含め、車の維持費がかかり生活が苦しい場合には、売却も現実的な選択肢として考えてみてもいいかもしれません。
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弊社マーケットエンタープライズが運営する総合買取サービス「高く売れるドットコム」にて査定業務や出張買取などに携わり、現場で培ったリアルな知見を活かし「満足できる買取体験」を提供すべく買取メディアの運用も行っています。 利用者様の買取にまつわる疑問を解決できる有益な発信のため、日々精進してまいります! リユース営業士資格保有(日本リユース業協会より授与)
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