マンションのリフォームで失敗を防ぐために|リフォームできる範囲や注意点を解説

マンションのリフォームは戸建と比べて制限があります。リフォームに失敗しないためには、事前にポイントを把握しておくことが大切です。マンションのリフォームのポイントに加えて、基礎知識や手順、節約方法などをご紹介します。
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マンションのリフォームで失敗を防ぐために|リフォームできる範囲や注意点を解説

購入してから年月が経つと、マンションのいたるところに劣化を感じます。

設備が劣化すると日常生活に支障をきたすこともあるため、長くマンションに住むためにはリフォームを考えることも必要です。

マンションは、一戸建てと比べてリフォーム時に注意しなければならない点が多くあります。

マンションのリフォームの基礎知識やリフォームのポイントを押さえて納得の行くリフォームをしましょう。

この記事の監修者

黄 威翔/宅地建物取引士

黄 威翔/宅地建物取引士

この記事の監修者プロフィール
台湾出身。日本で不動産業と出会い、一年目で宅地建物取引士を取得。 地方の不動産会社に長年勤務し、日本全国の中古不動産の売買仲介を担当。  日本の方はもちろん、外国の方の対応経験も豊富で様々な視点から日本の不動産市場をご紹介しています。

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マンションのリフォームの基礎知識

4つのマンションリフォーム知識

はじめに、マンションのリフォームを考えるにあたり、知っておきたい基礎知識をご紹介します。

マンションリフォームにありがちな制限、費用や期間などを簡単にまとめています。

管理規約でリフォームの範囲に制限

マンションは、自分の所有エリアである「専用部分」と、廊下やエントランスなどのマンションに住んでいる人みんなで利用する「共用部分」があります。

個人の意思でリフォームを行うことができるのは専用部分のみとなり、共用部分のリフォームは行うことがきません。

専用部分は、壁・床・天井に囲まれた居室部分で、玄関の内側から窓サッシの内側までの部分を指します。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

挙げればキリがありませんが、各組合の管理規約によって定められています.一般的なものとして、以下のようになります。

  • 玄関ドア外側面 共用部分
  • 玄関ドア内側面 専用使用部分
  • 玄関ドアノブ  専用使用部分
  • 玄関ドア鍵   専有部分
  • 玄関ドア枠   共用部分

構造によって間取りの変更や水回りの移動が困難

子供の独立などにより、マンションを購入した時点とリフォーム時では家族構成に変化があるという場合もあるでしょう。

このような場合、間取りの変更を考えるケースも多いのではないでしょうか。

しかしマンションのリフォームでは、間取りの変更や水周りの移動ができないことがあります。

マンションの構造は大きく分けて2つのパターンがあります。柱と梁で建物を支える構造(ラーメン構造)であれば、間取りの変更が可能です。

一方で、床・壁・天井の6つの面で建物を支える構造(壁式構造)の場合には、間取りの変更は困難です。

間取りの変更を検討している場合には、最初に自分のマンションの構造の種類をチェックしてみましょう。

また、水周りの移動は配管の状況や床の高さによって移動できる範囲や可否が決まりますので、こちらも状況をチェックしましょう。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

自分で確認するのは厳しいので、リフォーム屋さんなどに見てもらいましょう。

リフォームをする場所別の費用の相場一覧

リフォーム費用は、マンションのどの部分のリフォームするかによって異なります。場所ごとの相場を次の表にまとめました。

リフォーム場所・内容 相場価格
キッチン交換 60~150万円
レンジフード交換 10万円
トイレ交換 15~40万円
ユニットバス交換 80~150万円
洗面所交換

20~40万円

壁紙張り替え 50万円
フローリング張り替え 100万円
和室から洋室に変更 50~100万円

また、設備や壁材などのグレードによってもリフォーム費用は大きく変わります。

そのため、見積もりを受けるか、リフォーム業者のショールームに赴くなどすると、より具体的に価格がイメージできるでしょう。

リフォームが完了するまでの期間の目安

リフォームが完了するまでの期間の目安についても、リフォームを行う場所や内容によって異なります。期間の目安は次の通りです。

リフォーム場所・内容 期間の目安
キッチン交換 2日
トイレ交換 1日
ユニットバス交換 2~7日
洗面所交換 1日
壁紙張り替え 1日
フローリング張り替え 1日(6畳)

マンションのリフォームは、工事時間に制限が設けられていることがあります。

例えば、「日中帯9~17時のみリフォーム工事が可能」などと取り決めがある場合もあります。

最初に、管理組合に確認してみましょう。また、工事期間とは別に、見積もりの作成などの準備にも時間が相応にかかることも考慮しておきましょう。

マンションリフォームのポイント

マンションリフォームの3つのチェックポイント

マンションのリフォームをする場合、どこをどのようにリフォームするか、リフォーム会社はどこにするか、素材や型はどうするかなど、多くのことを決めなくてはなりません。

細かい部分まで注意を払って決めていくことができれば、リフォームの失敗を避けることができます。

キッチンは使いやすい型を選ぼう

キッチンのリフォームを考えているのであれば、「型」にこだわって選ぶことをおすすめします。

キッチンの「型」には、I型・L型・ペニンシュラ型・アイラインド型などがあります。

I型は、シンク・調理スペース・コンロが一直線に並んだ形で壁側に向かって調理をするキッチンです。

スペースを取らないため、多くのマンションで取り入れられています。

L型は、文字通りローマ字のLの形をしたキッチンで、シンク・調理スペース、コンロの動線が三角形になり、移動が少なく調理がしやすい点が特徴です。

その他、壁に一部が「半島」のように隣接したペニンシュラ型や、キッチンが空間の真ん中にあるアイランド型があります。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

キッチンは、毎日使う場所です。どれくらいのスペースがキッチンに割けるかも考慮しなくではなりませんが、生活動線や家族の状況に合わせた使いやすさを第一に型を決めることをおすすめします。

例えば、家族の様子を見ながら料理をしたいのであれば、I型やL型よりもペニンシュラ型やアイランド型の方が適しています。

また、アイランド型はおしゃれですが、リビングからキッチンが丸見えのため、常に掃除をしておかなくてはならず、来客が多い家であれば負担に感じることがあるかもしれません。

お風呂は素材選びで保温と保湿に影響

お風呂は、20年前後で排水設備の劣化やひび割れなどが始まります。

そのため、特にリフォームをする人が多い場所の一つです。

お風呂の形は、ユニットバス・ハーフユニットバス・在来浴室の3つの種類があります。

浴室のリフォームをする場合、はじめに3つのうちのどの方法にするか決めます。

ユニットバスは、組み立て式の浴室を現場で組み立てるものです。

ハーフユニットバスは浴槽が壁や床と一体になっているものを指します。

この2つに加えて、それぞれの家の浴室に合わせてコンクリートやモルタルなどで作り上げるのが在来浴室です。

古いマンションや戸建では、在来浴室となっているケースが多いです。

また、浴槽だけでなく壁や床・天井の素材にもこだわることで、適切な保湿や保温が実現できます。

素材は年々進化おり、マンション購入時よりもリフォーム時の方が質や機能のよい素材が増えているため、新しい素材にチャレンジすることもおすすめです。

バリアフリー化は間取りの変更まで検討

また、今住んでいるマンションに老後も暮らすことを想定しているのであれば、バリアフリー化についても前もって検討しておきましょう。

バリアフリーリフォームでは、段差を無くすことや、廊下に手すりを付けることだけでなく、車椅子が通れるスペースの確保なども重要です。

また、構造的な間取り変更が可能であれば、寝室とトイレを近づけるなどの工夫もできます。

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マンションをリフォームするための手順

マンションをリフォームするための一般的な手順

マンションのリフォームは、実際のリフォーム工事よりも、その前の計画やリフォーム会社探しに時間がかかります。

初めてリフォームを行う場合は、どのように進めたらよいか悩んでしまいますよね。

リフォームの手順ややるべきことを知っておくと、スムーズに進めていくことができます。

一般的なマンションのリフォームの手順をご紹介します。

住んでいるマンションの情報を集める

はじめに住んでいるマンションの情報を集めましょう。

管理規約などを管理組合に確認することや、マンション構造の形式や配管の位置、電圧などをチェックして、リフォームの制限を把握します。

依頼するリフォーム会社を見つけてプランの相談

マンションの制限などが把握できたら、次に依頼するリフォーム会社を探し始めます。

マンションのリフォームは、リフォーム専門会社やハウスメーカー系、工務店などに依頼します。

1つの会社だけではなく、いくつかの会社を見比べるようにしましょう。

リフォーム会社にはそれぞれ得意分野があります。

例えば、水周りが得意な会社、バリアフリー化が得意な会社、デザイン性が高くおしゃれな空間作りが得意な会社もあります。

自分の希望しているリフォーム内容を得意としている会社を探しましょう。

その上で、会社のリフォーム工事の実績や、相談した時の対応で選ぶようにしましょう。

リフォームの周知をしてから工事を開始

リフォーム会社とリフォーム計画を詰め、おおよその工事内容や期間が決まったら、近隣の方に工事をすることを伝えておきましょう。

工事中、騒音が出てしまうことがあります。騒音は近所トラブルの元となるので、リフォーム前に近隣に手土産を渡したり、挨拶をしておくことが大切です。 

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

近隣の目安としては上下左右(ななめ含む)8軒です。

リフォーム完了後は傷がないか確認

工事が完了したら、場所ごとに都度確認をするようにしてください。

傷の有無や計画通りに施工されているかどうかをチェックしましょう。

リフォーム工事が終わってから時間が経ってしまうと、工事の時の傷かリフォーム後に住人がつけた傷か判断ができなくなります。

トラブルを回避するためにも、リフォーム工事が終わってすぐに確認することを忘れないようにしてください。

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マンションのリフォーム費用を節約するコツ

リフォーム費用を抑えるコツ一覧

リフォーム費用は、1箇所だけでも数十万円程度になることがあります。

複数の場所を同時にリフォームする場合、大きな額のお金が必要となります。

可能であれば、リフォーム費用を節約したいと考える人も多いのではないでしょうか。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

ここでは、リフォーム費用を少しでも節約するために、知っておきたいポイントを3つまとめました。

大規模修繕と同じ時期にリフォームをしない

マンションでは、定期的に大規模修繕が行われます。

大規模修繕は基本的に共用部分の修繕ですが、専用部分の一部にも工事が行われることがあります。

大規模修繕前に個人でリフォームをしてしまうと、工事の二度手間になり、個人で行ったリフォーム代が無駄な出費となってしまう可能性があります。

このようなことを避けるためには、大規模修繕の時期と内容をしっかり確認しておくとよいでしょう。

仮住まいなしでリフォームをする

リフォーム中は生活が不便なため、一時的に引越しをするかどうか悩む人もいます。

費用を節約したいのであれば、引越しを行わずリフォーム中も自宅に住む方がベターです。

仮住まいの家賃+引越し費用だけでも、数十万円以上の費用になることが想定されます。

工事の騒音や特定の設備が使えないことの不便は避けられませんが、仮住まいの家賃や引っ越しの費用は節約することができます。

確定申告をして節税をする

見落としがちなのが、リフォームも減税の対象になるという点です。

翌年に確定申告を行うことで、住宅ローン減税やローン型減税、投資型減税で節税ができる可能性があります。

減税の制度を受けるためには、工事の内容や住宅が要件を満たしている必要があるため、条件を事前に確認するようにしましょう。

また、複数の減税制度がありますが、併用できるものとできないものもあるので、自分のマンションのリフォームにはどの制度が適用できるか調べてみてください。

マンションのリフォームでよくある失敗

マンションリフォームの失敗例

リフォームの失敗を避けるためには、ありがちなリフォームの失敗事例を知っておくとよいでしょう。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

次に、マンションのリフォームでよくある失敗例を3つご紹介します。

十分なアフターフォローがなかった

リフォーム工事が終わって時間が経った後で、工事の不具合に気づくことがあります。

このとき、リフォーム工事の契約にアフターフォローがついていない、簡易的なフォローしかない場合は、再度工事をやり直さなくてはなりません。

マンションのリフォームは高額ですので、再度同じ工事をすることは心理的にも金銭的にも大きな負担です。

事前に保証年数やフォローの範囲をしっかりとチェックしておきましょう。

優先順位を決めないで予算オーバー

予算オーバーになってしまうとき、先に優先順位を決めないまま工事内容を決めてしまっていることがあります。

いざリフォーム会社と打ち合わせをすると、あれもこれもよく見えてリフォーム範囲を広げてしまいがちです。

例えば、水周りの老朽化に伴ったリフォームのみを検討していたはずが、提案されるがまま、リフォームが必要ないリビングの壁紙や床の工事まで契約してしまうこともあります。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

今回のリフォームでは何を重視するかを事前に決めておけば、優先度が低い部分は妥協することができ、予算内に収めやすくなります。

実際の使いやすさを考慮していなかった

リフォーム前にショールームに行くと、イメージが掴みやすく、自分がどのようなリフォームを希望しているのかが把握しやすくなるメリットがあります。

一方、ショールームで見た印象だけでリフォーム内容を決めてしまうと、失敗につながりやすいため注意が必要です。

印象やデザインだけではなく、実際の使いやすさや自分のマンションにあっているかどうかまで確認しましょう。

機能性や安全面を考慮せずにリフォームしてしまった場合、毎日の生活でストレスがたまってしまうことになります。

実際に生活することをしっかりとイメージし、使いやすさを考慮してリフォーム内容を決めましょう。

イメージをかためてマンションのリフォームをしよう

イメージをかためてマンションのリフォームをしよう

マンションのリフォームについて、そのポイントや手順などをご紹介しました。

必要に応じて適切なリフォームすれば、長く快適にマンションに住むことができます。

この記事でご紹介したマンションのリフォームのポイントや失敗例からの注意点もぜひ参考にしてみてください。

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黄威翔 / 宅地建物取引士
黄威翔 / 宅地建物取引士

不動産会社に長年勤務し、不動産売却の国家資格「宅地建物取引士」を取得。中古不動産の売買仲介に関わり、日本全国の売主のお客様から貴重な財産を預かっています。専門家の視点から不動産売却の知識をわかりやすく解説します。

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