ローコスト住宅で後悔しないための対策|失敗事例を元に解説

ローコスト住宅を後悔せずに建てたい、と考えている人におすすめの記事です。ローコスト住宅の建築での後悔7つを知ることで、品質の良い住宅を建てるための5つのポイントが分かります。おすすめのローコスト住宅を手掛けるハウスメーカー3選も紹介します。
リビンマッチの不動産売却

ローコスト住宅で後悔しないための対策|失敗事例を元に解説

「ローコスト住宅」とは、一般的に、安い価格で建てられたり売られたりする住宅のことを指します。坪単価や広さにもよりますが、おおむね1,000万円台やそれ以下で建てられている住宅の場合が多いです。

しかし、1,000万円以下で家が建てられると聞くと、安さから不安を感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

1,000万円代で建てられるローコスト住宅は、様々な面をコストカットすることでお得な値段を実現している住宅です。もちろん家である以上、建築基準法に基づいて建設されています。

だからといって、安さだけを追求してしまうと、思わぬ「後悔」が待っているかもしれません。

そこで実際にローコスト住宅を建てて「後悔した」という7つの例を踏まえた上で、後悔しないローコスト住宅を建てるためにチェックしたい5つのポイントを厳選しました。

品質のよい住宅を建てるためにどうすればよいか、知らないと損する基礎知識を学んでいきましょう。

この記事の監修者

黄 威翔/宅地建物取引士

黄 威翔/宅地建物取引士

この記事の監修者プロフィール
台湾出身。日本で不動産業と出会い、一年目で宅地建物取引士を取得。 地方の不動産会社に長年勤務し、日本全国の中古不動産の売買仲介を担当。  日本の方はもちろん、外国の方の対応経験も豊富で様々な視点から日本の不動産市場をご紹介しています。

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そもそもローコスト住宅とは

そもそもローコスト住宅とは

費用を抑えてマイホームが建てられるローコスト住宅は、簡単にいうと「材料の工夫や大量発注で坪単価を抑え、通常より安価に建築した家」です。

坪単価が安い住宅のこと

ローコスト住宅と通常の住宅の最大の違いが、坪単価の差です。

そもそも坪単価とは、建物全体の価格を建物の総床面積で割ることで計算される、1坪当たりの価格です。1坪が約3.3平方メートルのため、10坪は33平方メートルということになります。

たとえば、総床面積が70平方メートルで1,000万円の家なら、1坪当たり約47万円です。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

通常の住宅では坪単価は50~60万円くらいですが、ローコスト住宅の坪単価は30~50万円ほどと安く抑えられています。先ほどの70平方メートルの家で考えると、もし1坪30万円ならおよそ630万円と計算できます。

つまり、ローコスト住宅ならば、1,000万円以下でもマイホームを建てられるのです。

ローコストで住宅を建てられる理由

住宅を建てるには、材料費や大工さんの人件費などの様々な費用が発生します。

ローコスト住宅は次のような工夫でそれらの費用を削り、できるだけシンプルに家を建てることで、低価格での建築を実現しています。

  • 材料をメーカーが直接仕入れてコストダウン
  • 乾式工法で工事期間を短くして人件費を節約
  • 広告や宣伝を最小限にする
  • シンプルな間取りで作業費と材料費をカット
  • 部屋数を減らし設備や建具をカット

材料の量が増えれば価格が高くなるのはもちろんですが、同じ材料でも取引する業者が増えるほど、それぞれの業者が利益を得るために材料費が高くなります。

そこでローコスト住宅では、材料の無駄を省きつつ、最大限空間を活用したシンプルな間取りを「パッケージ商品」のように販売しています。

また同じ建物でも、建設期間が長いほうが1人当たりにかかる人件費も高くなりますが、ローコスト住宅では建設期間を短縮する工夫を多数することで、1つの家を建てる期間を短くしています。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

こうした「家を建てる価格が高くなりやすいポイント」を改善することで、より低コストで家を建てられるのです。

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ローコスト住宅であった7つの後悔の事例

7つのローコスト住宅公開事例

ローコスト住宅だと「質が低いかも」「安全性はどう?」と気になる方も多いかもしれません。

よくある7つの後悔をみていきましょう。

好みの間取りで住宅を建てられない

ローコスト住宅を実現する工夫に「シンプルな間取りで作業費と材料費をカット」とあるように、ローコストにするために家の形や間取りが何通りかにプランニングされます。

プランニングされた間取りのメリットは、一定の決まった仕様や手順で作られるため、材料の無駄もなく、設計の打ち合わせ時間も少なくて済むことです。

しかし、決められた間取りの中から選ぶため、その間取りでもOKなら問題ありませんが、希望する間取りがある人はローコスト住宅だと叶えるのが難しくなります。

家の形も正方形か長方形に限定されることが多いため、複雑な形の土地に建てたい場合、「後悔」の原因となり得るのです。

質の低い素材で見栄えや傷みが気になる

家は建てるだけで終わりではなく、その後も維持費がかかります。質の低い素材だと、維持費が結局高くついてしまい「後悔」に繋がることがあるようです。

たとえば、壁は長期的な耐久性や汚れにくさなどに工夫が多いほど、価格帯は高くなります。逆を言えば、お得な値段の外壁や壁紙は、耐久性や見栄えで劣る場合があります。

外壁の汚れが落ちにくい場合、カビやコケなどが生えやすくなり、それらがきれいに落ちなければ最終的にリフォーム工事を要します。

また、キッチンなど室内の設備も、安いものを入れると、使い心地が悪い、壊れやすい、などといった不満点が出てくることがあるようです。

オプションにコストがかかり過ぎた

ローコスト住宅の「後悔」の原因に、オプションを選びすぎて予算オーバーしてしまう、というものが挙げられます。

そもそもローコスト住宅も、お手頃な価格で建設できるように設備もシンプルで限られた内容になっています。

同じものを大量に発注することで価格を下げているため、基本的にオリジナリティを出す場合はオプションが発生します。

また、キッチンやバス、トイレなどの標準グレードも低く抑えられているのが特徴です。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

便利に暮らせるように、トイレなどのアップグレードなどオプションをどんどん追加していくと、予算オーバーになる可能性があります。

建築基準法を守るためローコストにならなかった

どんなにお得なローコスト住宅であっても、建築基準法や都市計画法、消防法など建築に関わる法律は絶対に守らなくてはなりません。

逆を言えば、こうした法律を守って建てるからこそ、ローコスト住宅でも住宅の安全面がきちんと保たれます。

しかし、法律に従った結果、コストが発生する場合があります。

たとえば建物が密集する地域は、都市計画法によって防火地域として指定されている場合があります。

この地域に建てる家は火災が起きても燃え広がらないように、防火対策を施すことが法律で定められています。すると指定された基準を満たすために、オプション費用がかさむことがあります。

また土地の地盤が弱かった場合、補強工事も必要となります。

すると結果として「ローコスト住宅にこだわればよかった」と後悔するケースもあるのです。

災害で自分の家だけ被害

ローコスト住宅を建てる際も、通常の住宅と同様に、法律通りに耐震性のある住宅が建てられます。

またオプションを使うことにはなりますが、耐震性や耐火性を高めた住宅を建てることも可能です。

しかしローコスト住宅では、安く依頼できる人にお願いし、人件費を節約する場合がよく見られます。

すると本来なら多くの人数が必要となる工程でも少ない人数で対応せざるを得なくなり、結果として完成した家に欠陥があり、災害時に想像以上の被害が出てしまうケースもあるようです。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

ただし、これもあくまで一例にすぎないので、こういった事例が多くあるというわけではありません。

実際に生活をすると暮らしづらかった

ローコスト住宅では実際に生活すると「不便」と感じる部分があります。

利便性を追求したい人にとっては、ローコスト住宅を選んだことで「不便」を感じる場面が出るようです。

たとえばローコスト住宅では、1つの部屋あたりの空間を広くすることで家の中の壁の数を減らし、材料の無駄を減らしています。

またコンセントの数を減らせばその分、電気工事やそれに伴う材料も少なくなるためコストカット繋がります。

しかし実際に生活すると、広々とした空間の中に暖房や冷房を効かせるのが大変だったり、コンセントの数が少なくて常にタコ足配線を必要としたり、不便に感じる面が出てきます。

保証が不十分で問題発生のリスク

ハウスメーカーによっては、アフター保証やメンテナンス保証などが設けられていますが、ローコスト住宅ではこの保証が不十分な場合があります。

たとえば無償点検期間が早々に終了してしまったため、自費でのメンテナンスが必須となり出費がかさんでしまいます。

自費でのメンテナンスは費用が掛かるだけでなく、忙しさなどからメンテナンスを怠ると住宅が劣化し、長く住むのに不安を抱えることもあります。

また最終的に売却して住み替えを考えている人にとっては、メンテナンスが不十分なため売却額が低くなってしまい希望する住み替えができないこともあります。

ローコスト住宅を選ぶ際は、保証期間についても調べることが大切です。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

法律に基づいて耐震・省エネなどの様々な基準をクリアした「長期優良住宅」のプランや、長期間の保証が充実しているメーカーを選ぶことで、問題発生のリスクを抑えられます。

後悔しないローコスト住宅を建てるポイント

5つのローコスト住宅を建てるポイント

ローコスト住宅の後悔したポイントを参考に、後悔しないための5つの注意点を紹介します。

ローコストになるかは希望の条件を加味して判断

ローコスト住宅を建てる際は、まず実際の希望も加味した費用で検討することが大切です。

なぜかというと、次の2つの理由が挙げられます。

  • 後からオプションを追加すると予算オーバーになりがち
  • 最低限で依頼すると維持費がかかる

後悔したポイントに挙げたように、オプションを増やすほどローコスト住宅は費用がかさみます。

最低限の値段なら予算内であっても、キッチンのグレードアップや収納スペースの追加を行うと、予算をオーバーしてしまうかもしれません。

一方、初期の価格のまま依頼すると、壁紙や外壁、キッチン、風呂、トイレなどが全て周りに劣るランクの品質で設定されている可能性があります。

すると、通常より維持費がかかるため、長い目で見ると損をするリスクが高まります。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

必ず、自分たちが理想とする条件も加味した上で、見積もりをとるようにしましょう。

間取りは細部まで担当と相談

ローコスト住宅では、間取りがすでに決まっているいくつかのプランから選ぶ場合と、水回りの集約や許容できる範囲のシンプルな間取りでコストカットする場合があります。

しかし、将来的に子供が成長した際に1人部屋を設けたい、収納スペースが欲しいといった希望を叶えてくれるメーカーもあるため、間取りは細部まで担当と相談することが大切です。

また担当者も、建築を始めると営業担当者だけでなく、現場監督の方とやり取りをする場面も多くなります。

情報の引き継ぎが正確に行われるように、事前に情報伝達について営業担当者とも話し合い、漏れなく希望が伝わるようにしましょう。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

営業担当者の方には、工事をしてもらう上での注意点や、途中で生じた変更項目などがきちんと伝えられるようにお願いしておきましょう。逆に、工事現場からは工事の進捗状況やトラブル報告などを逐一きちんと伝えてもらう必要があります。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

また、工事中の近隣とのトラブルがないかどうかについても、きちんと伝えてもらうようにすることが大切です(例えば、工事中の音や振動などで近所から苦情がきていないかどうかなど)。それについて、どのように対応してくれたかも確認しておくべきでしょう。

倒産の心配が少なく保証が充実した会社を選ぶ

ローコスト住宅を依頼する際は、倒産の心配が少なく、建てた後のアフターフォローが充実した会社を選ぶことが大切です。

大手の会社でも経営難や様々な事情から、倒産してしまうケースがあります。外部から経営状態を判断できない以上、会社選びはより慎重に行いましょう。

まず一度建てた住宅はこれから何十年も住むことになるため、暮らしやすさを維持し、価値を保つためにも保証や定期点検などアフターフォローが充実した会社がおすすめです。

たとえばアイダ設計では、最長で35年の長期保証を受けられます。またタマホームではローコストながら、維持管理がしやすい家づくりを提案しています。

このように会社ごとに様々なアフターフォローを展開しているため、複数の会社を比較し合い、自分の今後の生活にとってより安心度の高いプランを選びましょう。

また登録住宅性能評価機関から住宅の性能を評価してもらい、明示している会社もあります。会社の品質をチェックする際は、第三者機関からの評価があるか調べるのも1つの方法です。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

アフターフォロー以外に、住宅の性能や設計力など、建築そのもの以外についての会社の選び方となると、やはり、何事にも真摯に対応してくれて、こちらの要望や意見をしっかりと聞いてくれる会社がよいかと思います。

見積もりは複数社で比較をする

ローコスト住宅を建てる際は、必ず同じ条件で複数の会社から見積もりをとりましょう。

注意したいのは、値段以外の部分も必ず比較することです。

同じ条件であっても、地元の工務店では同価格でもより素材にこだわることができたり、大手ハウスメーカーなら低価格で建てられたりするなど、費用や内容にも差があります。

見積もりをもらった際は、追加工事が発生しないか、費用は異なるかなど項目ごとに比較すると違いが分かりやすくなります。

建設中の職人とコミュニケーション

いくら担当者と密に連携をとっても、実際に家を建ててくれるのは建設にあたる職人さんです。職人さんともしっかりとコミュニケーションをとりましょう。

なぜかというと、仕事を依頼した人がこまめに様子を見に来てくれる方が、仕事に適度な緊張感が生まれ、やりがいを感じやすくなるからです。

また家主の人柄が伝わることで、職人さんも具体的に「この仕事の成果を受け取る人」をイメージできます。

現場の職人の邪魔にならない程度に、飲み物の差し入れに行ったり、建築状況の話を聞いてみたり、コミュニケーションを重ねていきましょう。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

現地に状況を見に行けない場合は、代わりに営業担当者や現場担当者に見に行ってもらい、工事の進捗状況などを報告してもらうようにするとよいです。

リビンマッチ不動産売却

おすすめローコスト住宅のメーカー3選

アイフルホーム・タマホーム・アイダ設計|おすすめローコスト住宅メーカー

後悔しないための5つのポイントが分かったところで、具体的に「どんなメーカーがおすすめか?」を厳選しました。

ただし、必ずしもこの3つがあなたの希望に当てはまるとは限りません。希望する内容によっては、地元の業者の方がお得になることもあります。

家づくりでは依頼先によって満足度が大きく影響されるため、まずはこうしたメーカーでどんなローコスト住宅が手掛けられているのかチェックして、さらに比較をしたうえで依頼することが大切です。

安さが売りの「アイフルホーム」

完全規格化住宅の「i-Prime7」を始め、低価格帯の商品が豊富なのがアイフルホームの特徴です。

特に「i-Prime7」はネット限定販売にすることで、サイト上で自分で好きなだけシミュレーションやプラン作りを行うことができ、シンプルなプランで徹底的に経費がカットされています。

そのため700万円台から建てられるプランもあり、予算に余裕がない場合も安心です。

またアイフルホームの母体が、住宅設備を手掛ける「株式会社LEXEL」であることから、キッチンやお風呂など水回りも低コストながら高品質な設備を整えられます。

良質な素材と長期保証「タマホーム」

国産材使用率が全国平均33%であるのに対し、70%弱も使用しているのがタマホームの特徴です。

良質な素材をふんだんに使用しているにもかかわらず、建物本体の価格は30~35坪であれば平均して1,600万円と低価格で提供されています。

アフターフォローが充実しているのが特徴で、地盤の補償やシロアリの保証、定期点検と有償のメンテナンス工事を最長60年まで延長してもらえることから、安心度の高いメーカーと言えるでしょう。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

また全国各地に営業所があり、アフターサービス専門の部署があるため、サポート体制も充実しています。

狭小地の設計に強い「アイダ設計」

元々は設計会社からスタートしたメーカーで、狭い土地に家を建てることを得意としています。

そのためシンプルな間取り以外にも、二世帯住宅など幅広い間取りが相談できるのもポイントです。

自社販売にこだわってローコストを実現しており、アイダ設計に所属する社員大工が対応してくれる自社一貫管理体制が特徴です。

また住宅性能も震度7クラスの耐震実験を行ってクリアしているほか、省エネ住宅の分野では環境省からも評価を受けるなど、住宅性能にこだわりたい方におすすめです。

知識をつけて後悔しないローコスト住宅の建設

知識をつけて後悔しないローコスト住宅の建設

ここまで、ローコスト住宅で後悔した7つのポイントと、後悔しないための5つのポイント、そしておすすめメーカー3選を紹介してきました。

間取りの制限など、一般的な注文住宅に比べるとローコスト住宅は費用面を抑えるために多くの工夫が行われます。

その工夫や住宅を建てるための知識を身につけることが、ローコスト住宅の「値段がお得」という最大のメリットを生かすためには欠かせません。

黄 威翔/宅地建物取引士
黄 威翔/宅地建物取引士

どんな住宅を建てたいか希望する条件を明確にし、その上でローコスト住宅に対応してくれるハウスメーカーをじっくり比較していきましょう。

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黄威翔 / 宅地建物取引士
黄威翔 / 宅地建物取引士

不動産会社に長年勤務し、不動産売却の国家資格「宅地建物取引士」を取得。中古不動産の売買仲介に関わり、日本全国の売主のお客様から貴重な財産を預かっています。専門家の視点から不動産売却の知識をわかりやすく解説します。

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