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車検切れの車で事故を起こしたらどうする?罰則と事故後の対応


「車検切れの車を運転しても、ちょっとくらいならバレないだろう…」「少しの距離だし、ほんの数分だから大丈夫だろう」そんな軽い気持ちが、あなたの人生を金銭的にも社会的にも狂わせてしまいます。
車検が切れた自動車を運転するのは法令違反であり、重い罰則が科されます。ましてそんな車で事故を起こしてしまったら、とてつもなく大きな代償を支払うことになるかもしれません。
この記事では、車検切れの自動車を運転したらどのような罰則があるのか、また事故を起こしてしまったら、どんな責任を追うことになるのか、事故後の自動車はどう処理するのがよいかなどについて解説しています。
目次
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
車検切れの自動車を運転した=違法行為

そもそもの話ですが、車検切れの自動車を運転することは、マナー違反やルール違反などではなく違法行為にあたり、それ相応の罰則を受けることになります。
車検とは「自動車検査登録制度」の略で、誰もが自動車を安全な状態で乗るための制度です。
車検に通ったということは、国が定めた保安基準に達しているということでもあり、国から安全のお墨付きをもらったことにもなります。
ちなみに、自分自身が運転しなくても罰せられるケースに「牽引」があります。
法律上では「車検切れの自動車が公道を少しでも走ったら法律違反」ですから、自分で運転したときと同じ罰則を受けることになるのです。
牽引も法律違反になることを覚えておきましょう。
自賠責保険切れの自動車を運転するのも違法行為

自賠責保険とは「自動車損害賠償責任保険」の略で、別名「強制保険」とも呼ばれています。
自動車や原付に乗る場合に、強制的に入らなければならない保険です。事故を起こしたときに相手側の身体を補償するためにあります。
一般的に自賠責保険は、車検の1ヶ月後に満了になるように設定されています。
つまり、車検切れの自動車はかなりの確率で自賠責保険も切れているのです。
自賠責保険は加入が義務付けられていますので、保険が切れた自動車を運転した場合にも罰則があります。
どのような罰則があるの?

車検切れ、自賠責保険切れ、両方が切れている自動車を運転した場合、それぞれどのような罰則があるのでしょうか。詳しく見てみましょう。
車検切れの自動車を運転した場合
「道路運送車両法違反」に問われ、6ヶ月以内の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
さらに違反点数6点、免許停止処分も加わります。免許停止日数は過去の違反歴によって異なりますが、場合によってはすぐに免許取消になるケースもあります。
参考:道路運送車両法
自賠責保険切れの自動車を運転した場合
「自動車損害賠償保証法違反」に問われ、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
そして違反点数6点が付され、この場合も免許停止処分があります。
参考:自賠責保険(共済)にしていないとどうなる?|国土交通省
両方とも切れている自動車を運転した場合
車検と自賠責保険の両方が切れていた場合、2つ以上の罪を犯したことになり、併合罪となります。
刑期は長いほうを1.5倍にした期間に、罰金は両方の合計以下になります。
そのため、1年6月以下の懲役または80万円以下です。
違反点数は高いほうのみの6点が付され、免許停止になります。
このように、無車検車や無保険車を運転することは大きな代償を伴います。
業務で自動車を頻繁に使う場合や、自動車がなければ買い物さえできない生活圏に居住している場合は、免許停止処分だけでもかなり深刻な状況に陥ってしまうでしょう。
最悪の事態を回避するために

車検切れや自賠責保険切れの自動車に乗るのは、大きなリスクを抱えるのと同じです。
こうした最悪の事態を避けるために次のことに注意しましょう。
車検切れの自動車には乗らない
最悪の事態を防ぐ一番の対策は、「何があっても絶対に車検切れの自動車に乗らない」ことしかありません。
車検切れの自動車を「所有」しているだけでは罪に問われません。絶対乗らないようにすればよいのです。
車検切れの車を運転する人の中には、「この距離なら問題ないだろう」と軽い気持ちで乗ってしまう人がいます。
車検は新車では3年、その後は2年おきにあり、年数を経るにつれて、ついうっかり忘れてしまいがちです。
しかし「ちょっとくらいなら大丈夫だろう…」という気持ちが、あなたや周囲の人の未来を奪い取ってしまいます。
普段から車検切れの自動車に乗らないことを意識づけていれば大丈夫です。
車検が切れてしまったら、絶対乗らないようにしましょう。
車検は義務!日頃から期限に注意する
普通自動車免許を所有している人なら誰もが理解していることではありますが、車検を受けることは法律で義務付けられています。
車検には1回約10万円と高額な料金がかかりますが、それは自動車を運転する権利と引き換えになる大切な義務なのです。
もし事故を起こした場合は重い刑罰を受け、多額の賠償金を支払わなければならないケースもあります。
「お金がないから車検切れのまま運転しよう」とは考えずに、期限内に車検を受けるようにしましょう。
中には「車検を取らないといけないなんて知らなかった」という人もごくまれにいますが、それは理由になりません。
なぜなら、免許を取得する際に必ず説明を受けているからです。
車検は、ドライバーにとって必要不可欠なものなので、忘れていた人はこれを機にしっかり覚えておきましょう。
任意保険に加入しておく
任意保険への加入義務はないため、切れたとしても(加入しなくても)罰則はありません。
しかし、うっかり期限が切れてしまうと大きな損害を被ることがあります。
たとえば、事故を起こして相手をケガさせてしまったり、死なせてしまったりした場合などです。
自賠責保険からは、120万円を上限に相手側の治療費が支払われます。
しかし、後遺症をもたらすほどの大きなケガを負わせてしまった場合や死亡事故を起こしてしまった場合には、治療費や賠償金が数千万円にも及ぶことがあり、自賠責保険だけでは到底足りません。
この足りない部分は任意保険で賄えればよいのですが、任意保険も切れている(または加入していない)場合には全額自己負担になります。
保険のない自動車を運転するということは、こうしたリスクもはらんでいることをしっかりと心に刻んでおきましょう。
リスク回避のために、任意保険にも加入しておくことをおすすめします。
事故後、車検切れの自動車はどうする?

車検切れの自動車で事故を起こしてしまった場合、困るのは事後処理です。
ただの事故ではありませんから、「いったいどんな対応をすればいいのかわからない」という人も多いでしょう。
車検切れの自動車で事故を起こしてしまった場合の対応法をご紹介します。
再び車検を通して乗り続ける
ただ車検が切れているだけで、別部品やエンジン等自動車そのものの様子は問題ない場合、車検を受け直せばその自動車をそのまま運転できます。
ただし、この時点では車検が切れており、移動をする際に公道を運転することはできません。
そのため、車検を受ける場所まで自動車を移動させなければなりませんが、方法は2つあります。
1つめは、車検工場までレッカー車やキャリアカーを使用して車を移送してもらう方法です。
自宅まで来てくれたカースタッフなどに自動車を受け渡せば、あとは車検が終わるまで待つだけで完了です。
ただし、レッカー代などの費用がかかります。
2つめは、仮ナンバーを取得して、自分で車検工場まで運転する方法です。
仮ナンバーは通常のナンバーとは異なり、赤い斜線が引いてあります。
仮ナンバーは管轄の陸運支局へ運行目的や期間、走行経路などを申請して、臨時運行許可を取ると交付されます。
仮ナンバーの有効期限は5日間です。
その間は公道を走るため、自賠責保険が切れている場合には新たに加入しなければなりません。
廃車にする
自動車そのものが古い・エンジンの効きが悪いケースなど、わざわざ車検を取り直す必要性を感じないときは廃車にするほうがよいでしょう。
事故で自動車が損壊した場合、廃車にして新車を購入したほうが安くつくこともあります。
廃車するには、自動車の解体業者へ持ち込む方法があります。
その場合、車両は仮ナンバーを取得して自分で運転して持ち込むか、レッカー車などで引き取りに来てもらうことになります。
レッカー車を依頼する場合にはレッカー代、さらに解体には解体費用など諸々の費用がかかるのが難点です。
また、廃車買取業者へ買取を依頼する方法もあります。
廃車買取業者では、車検切れの自動車でも無料で自宅まで引き取りに来てくれて、廃車手続きまですべて代行してくれるところがあります。
前述の通り、仮ナンバーの取得には手間や費用がかかります。
自分で持ち込まなくても、廃車買取業者なら手間も費用もかけずに廃車にできるのは大きなメリットです。
どんな車も0円以上で買取!廃車買取サイト「ハイシャル」

車検切れの自動車で事故を起こして廃車にしなければならなくなったら、何から何まで自分で手続きをするのは骨が折れます。
さらに事故で高額な賠償金を抱えてしまった場合には、少しでも廃車費用は抑えたいものです。
廃車買取サイト「ハイシャル」では、レッカー代や廃車手続きの代行費用などは一切かからず、どんなにボロボロな車でも事故車でも0円以上で買取ってくれます。
ホームページから基本情報を入力するだけで、簡単に査定価格が調べられるのも便利です。
「事故車だから無理だろう…」と諦める前に、ハイシャルで無料査定してみてはいかがでしょうか。
ハイシャルで査定価格を調べる廃車買取業者を選ぶときの注意点などについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。合わせて読んでみてください。
まとめ
車検切れの自動車を運転するということは、大きな代償を支払う危険性があり、人生を根本から揺るがす事態に陥るかもしれません。
自動車を運転する行為には責任が伴い、他人の命を預かっている自覚を持たなければなりません。
自動車を廃車にするだけで事が済めばそれでいいですが、場合によっては相手に大きなケガをさせたり命を奪ってしまったり、もっと重い責任がのしかかってくることもあります。
一番大切なのは、車検切れの自動車を運転しないことです。
ドライバーとしての責任感を強く持ち、安全運転をするよう心がけてください。
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