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一人暮らしの引越しで費用を抑えるには?料金相場と手続き

引越しをする際、まず初期費用が必ず必要になります。
物件によって差はありますが、家賃の4~6ヶ月分が引越し費用として最初にのしかかってくるのです。
特に地域や時期によっては、一人暮らしの引越しであっても費用が高額になるケースがあります。
引越し費用の仕組みを理解しておかなければ、万が一料金を上乗せされても気付くことができません。
また、工夫次第では引越し費用を安くすることもできます。抑えるところは抑えつつ、快適に引越しを済ませるための情報をご紹介します。
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
一人暮らしの引越しでかかる料金相場
いざ引越しをするとなった場合、さまざまな場面で費用が発生します。
避けては通れないものもあれば、工夫次第で費用を抑えることが可能なものまで多岐にわたります。
また引越しの際、荷物を運送するためには引越し業者を探さなければなりません。
荷物の量や運送距離によって、利用料金は異なってきます。まずは、一人暮らしの引越し費用の平均的な金額を見ていきましょう。
荷物が少ない場合の料金相場
一人暮らしの引越しで荷物が少ない場合、距離によって費用は異なります。通常期で、概ね3.5万~6.5万円前後が引越し費用の目安です。
距離 | 料金 | |
---|---|---|
市区町村内 | ~15km未満 | 約3万6,000円 |
都道府県内 | ~50km未満 | 約3万8,000円 |
同一地方内 | ~200km未満 | 約4万5,000円 |
近隣地方 | ~500km未満 | 約5万4,000円 |
遠距離地方 | 500km以上 | 約6万4,000円 |
参考元:スーモ|引越し費用・料金の相場
荷物が多い場合の料金相場
荷物が少ない場合と比較すると、引越し費用も高額になります。特に遠方への引越しにおいては、通常期でも10万円程度かかるケースも珍しくありません。
距離 | 料金 | |
---|---|---|
市区町村内 | ~15km未満 | 約4万8,000円 |
都道府県内 | ~50km未満 | 約4万9,000円 |
同一地方内 | ~200km未満 | 約6万4,000円 |
近隣地方 | ~500km未満 | 約7万9,000円 |
遠距離地方 | 500km以上 | 約9万9,000円 |
費用を抑えたいなら「単身向けパック」を選ぼう
一人暮らしの引越しでは、荷物も少なく、できるだけ引越し代は安く済ませたいところ。
そんな方は「単身向けパック」というプランを選びましょう。
単身向けパックとは
「単身向けパック」とは、引越しの際にトラックを貸し切って荷物を運搬するのではなく、決まったサイズのコンテナボックスに荷物を積み、他の方の引越し荷物と一緒に運搬することを指します。
トラックを貸切らないため、引越し代は比較的安価になります。
ただし、コンテナボックスのサイズを越えると利用ができません。大型家具など運搬したい方は、その大型家具だけを宅配便など別の方法で運搬する必要があります。
単身パックについて詳しく書いている記事がありますので、気になる方はあわせてご覧ください。
単身向けパックを展開している主な引越し業者
引越し業者により、単身向けパックの名称とコンテナボックスのサイズは異なります。
- クロネコヤマトの引越しサービス
- 日本通運
- サカイ引越しセンター
単身向けパックのメリットデメリット
単身向けパックは引越しのコストを軽減できますが、デメリットや注意点もあります。
メリット
- 引越しの料金を安く抑えることができる
- 引越し業者の訪問見積もり不要としていることが多く、時間を短縮できる
デメリットと注意点
- ダンボールなどの梱包資材は自分で購入するなどして用意する必要がある
- コンテナボックスサイズが決まっているため運べる容量がきまっている
- コンテナボックスのサイズを越えた場合は別の方法で運搬
- 利用可能エリアが制限されている場合がある
物件契約時に発生する費用
引越し先となる物件の賃貸契約を結ぶ際、敷金・礼金・仲介手数料・火災保険・鍵交換費用・賃貸保証会社・前家賃がかかります。
基本的には、これらを合計した家賃4~6ヶ月分相当の費用が必要です。それぞれどういうものなのか、詳しく解説します。
敷金
契約している物件から退去する際の修繕費用に充てられるものです。
賃貸契約時に支払うものであり、修繕する箇所がなければ退去時に返金されます。
一般的な敷金の相場は家賃の1~2ヶ月分とされていますが、繁忙期などを理由に3~4ヶ月分徴収される場合もあります。
礼金
物件所有者である大家に渡す謝礼金です。敷金とは異なり、退去時に返金されることはありません。
一般的には家賃1~2ヶ月分が妥当とされていますが、大家の意向次第ではさらに倍以上かかる場合もあります。
仲介手数料
大家と借主の仲介役を担った、不動産会社に支払う手数料です。上限金額は家賃1ヶ月分なので、相場は0.5~1ヶ月分といったところです。
火災保険
多くの賃貸物件は、火災や地震に対する備えとして保険への加入を推奨しています。料金相場は3,000~1万円です。
鍵交換費用
新しい物件を契約する際には、鍵を交換しなければなりません。大家が負担するケースもありますが、ほとんどの場合は物件契約者が負担します。鍵の種類によってかかる費用は異なりますが、一般的には1~2万円が相場です。
賃貸保証会社
新しい物件と賃貸契約を結ぶ際、保証人を立てるか保証会社を利用する必要があります。家賃の支払いが滞った場合、契約者の代わりに家賃の支払いを行います。保証会社の利用料は、家賃の0.5~1ヶ月が相場です。
前家賃
賃貸物件の家賃は先払いが前提なので、翌月分の家賃を契約時に支払わなければなりません。その際、退去するまで住んでいた物件の家賃は日割り計算になります。
家具や家電を購入する場合の費用目安
初めて一人暮らしをする、もしくは引越しに伴い家具や家電を新調する場合は、さらになる出費が予想されます。特に、需要の高い家電と相場は以下の通りです。
- テレビ:約5万~15万円
- 洗濯機:約6万~10万円
- 冷蔵庫:約3万~18万円
- 電子レンジ:約1万~4万円
- 炊飯器:約9,000~6万円
メーカーや年式、機能の多さによって金額は前後しますが、一人暮らしをする上で最低限の家電を揃えるだけでも10万円以上かかることが分かります。
一人暮らしの引越し費用を安くする4つのコツ
「ひとり分の荷物だから、なんとか安く済ませたい」と考えている方も実際多くいます。
少しでも新生活に余力を残すのであれば、引越し費用はなるべく安く抑えたいところです。ここからは、引越し費用を節約する工夫やコツをご紹介します。
不用品は売却して現金化
新居に持って行かない家具や家電を粗大ごみとして捨ててしまうのは、非常にもったいないことです。
リサイクルショップや買取業者に持っていけは、状態にもよりますが高値で買取ってもらえる可能性があります。
年式やメーカー、状態によって買取金額は大きく前後します。たとえ数千円でも現金化することで、その後の引越し費用に充てることが可能です。
近場の場合はなるべく自分で荷物を運ぶ
同市区町村、もしくは近隣へ引越しをする場合は、なるべく自分の手で荷物を運ぶと引越し費用を抑えられます。どうしても自分だけでは運べない大型家電や家具はのぞき、細々したものはダンボールにまとめて何回かに分けながら運ぶとよいでしょう。
ダンボールは近くのスーパーでもらう
引越し時に使用するダンボールの購入費用を抑えたいのであれば、小~中サイズのダンボールをスーパーから貰ってくる方法があります。
お菓子や食材が入っていたものなので、ちょっとした荷物を詰めるには最適です。
また、基本的には無料で貰えるため、ダンボール費用の節約として活用するのもありです。
フリーレントの物件を探す
フリーレントとは、家賃が数ヶ月分無料になる物件のことをいいます。
最初に支払う費用を抑えられるのが最大のメリットです。しかし、居住期間がある程度定められていたり、そもそも周辺の物件より家賃が高い場合もあったりするので注意が必要です。
一括見積もりサイトで一番安い引越し業者を選ぶ
できるだけ引越し費用を抑えるなら、引越し業者比較のために相見積もりを取ることをおすすめします。
忙しい引越し準備に加えて1社ずつ見積もりを取るのは大変なので、一括で見積もりを確認できるサービスが便利です。
SUUMO引越し見積もり

出典:suumo
「SUUMO引越し見積もり」は、リクルートが運営する知名度抜群の住宅情報サイト「SUUMO(スーモ)」の引越し見積もりサービスです。
大手はもちろん地域密着型まで一番安い引越し業者が簡単に見つかります。
SUUMOの引越し見積もりの最大のポイントは電話番号なしで申し込みが可能であるところです(名前とメールアドレスは必須)。
一括査定にありがちな営業電話がかかってくることがなく、メールなので自分のペースでやりとりできるため、利用しやすいと好評のサービスです。
引越し侍

引越し侍の料金一括比較サービスは、サカイ引越センターやアーク引越しセンターなど、大手の引越し業者を含む全国310社以上の業者と提携し、一度に最大10社からまとめて料金見積もりを取ることができます。
日時や荷物を入力し料金やサービス内容を比較し、自分に合った引越し業者を簡単に選ぶことができるため、これから安心して引っ越しをしたい方は利用してみてはいかがでしょうか。
一人暮らしの引越し手順
引越し準備は予想以上にバタバタすることが多く、何から手をつけるべきか分からなくなってしまいます。
そんなときには、あらかじめ「やることリスト」を用意しておくと、直前になって慌てずに済むでしょう。
ここからは、引越しの際にやることをまとめて解説していきます。
引越しが決まったらすること
まずは、新居が決まった後に済ませるべきことをピックアップしてみましょう。下記は、引越し当日から逆算した期限の目安です。
- 解約通知:1~2ヶ月前
- 駐車場の解約:1~2ヶ月前
- 携帯電話の住所変更:1~2週間前
- インターネット回線の住所変更:1ヶ月前
- 粗大ごみ回収日の予約:自治体による
- 郵便局への転送手続き
- 3~7日前
- ガス水道電気の変更手続き
- 2~3週間前
- 転出届
- 他の市区町村へ転居の場合
- 印鑑登録の廃止
- 他の市区町村へ転居の場合
- 国民健康保険の届出
- 他の市区町村へ転居の場合
- 冷蔵庫(冷凍庫)の霜取り
- 24時間前
- 掃除やゴミ出し
- 回収日が自治体による
- 照明カバーの取り外し
- 当日までに
- 部屋の明け渡しの立ち会い
- 引越し後、部屋を空の状態に
- 荷物の荷解き
- 引越しオプションで荷物の荷解きまでやってくれるオプションがありますが、安く済ませたい場合は自分で荷解きをすることをおすすめします。
- 転入届の提出
- 他の市区町村に引越しした場合に必要な手続きです。
- 運転免許証の住所変更
- 近くの警察署や運転免許センターで手続きができます。
- クレジットカードの住所変更
- 明細が郵送されている場合、住所変更の手続きを行いましょう。携帯電話の明細も該当します。
現在住んでいる物件の解約は、契約書に「解約通知は〇ヶ月前まで」という記載があります。
不動産会社によって解約通知の受領日が異なるので、あらかじめ確認しておく必要があります。
またインターネット回線は、引越しシーズンの3~4月中は申し込みが殺到し、1ヶ月近く待たされるケースも少なくありません。
引越しが決まったら、なるべく早めに住所変更手続きをしておきましょう。
粗大ごみに関しては、回収日やルールが自治体ごとに異なります。回収日は予約をする必要があるので、退去日までのスケジュールを逆算して予定を組まなければなりません。
引越し直前までにすること
引越し当日が近付いてきたら、役所や公共料金などの住所変更手続きを行いましょう。
郵便局で転送手続きを行うと、1年間は旧住所から新住所へ郵便物の転送をしてもらえます。
ガス・水道・電気や郵便局関連の手続きはネット上でもできるので、あまり時間をかけたくない場合にはおすすめです。
引越しのハイシーズンには役所が混み合い、手続きだけで何時間もかかる場合があります。引越しの際には欠かせない手続きなので、折を見て済ませておきましょう。
引越し前日~当日までにすること
引越しが明日に迫ると、部屋の明け渡しや諸々の後始末に時間を割かれることが予想されます。そうなる前に、遅くとも前日までには部屋の清掃を済ませておきましょう。
冷蔵庫や冷凍庫の霜取りは前日までにしておきましょう。前日~当日は冷蔵(冷凍)保存を必要としない食事で済ませることをおすすめします。
また、意外と忘れがちなのが各部屋に取り付けた照明カバーの取り外しです。退去後は有料で処分されてしまう場合もあるので、事前の確認は必須です。
引越し後にすること
引越し作業が終了し、入居できたら生活する準備を始めましょう。
まとめ
引越しは、時期によって費用が高額になるため大きな負担になりかねません。
特に入居前の費用は家賃の4~6ヶ月分が必要となるのが一般的で、それだけでも痛い出費です。
手続きや準備にも時間を取られ、心に余裕がない中で引越し準備を進めることになります。
一人暮らしとはいえ、引越し費用が一体いくらかかるのか、その内訳や抑えられる部分はあるのかなど、前もって確認しておくことは非常に重要です。
少しでもお得に引越しを済ませるためにも、一括見積もりサイトを利用して安価で依頼できる優良業者を探しましょう。

弊社マーケットエンタープライズが運営する総合買取サービス「高く売れるドットコム」にて査定業務や出張買取などに携わり、現場で培ったリアルな知見を活かし「満足できる買取体験」を提供すべく買取メディアの運用も行っています。 利用者様の買取にまつわる疑問を解決できる有益な発信のため、日々精進してまいります! リユース営業士資格保有(日本リユース業協会より授与)
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