ノッキングを詳しく知って愛車を守ろう!対処法も紹介

ノッキングについてきちんと理解しておかないと、大切な愛車にダメージを与えかねません。ここでは、ノッキングの原因やその種類、予防するための対策、万が一ノッキングで車が故障してしまったときの対処法などについてご紹介します。

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ノッキングを詳しく知って愛車を守ろう!対処法も紹介

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日常的に自動車を運転していると、愛車のコンディションが気になります。

特に、日々の通勤や送迎に車を使用している人は、車が故障して動かなくなってしまうと日常生活に大きな支障をきたしてしまう恐れもあります。

車が壊れる原因はいくつも挙げられますが、ノッキングと呼ばれる現象を放置していると、知らぬ間にエンジンに大きなダメージが加わりかねません。

ノッキングについて正しく理解しておけば、大切な愛車への負担を少なくし、長く乗り続けることができるでしょう。

この記事ではノッキングについて詳しくご紹介します。

※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。

ノッキングとは

ノッキングとは

「そもそもノッキングって何?」と疑問を抱いた人も多いのではないでしょうか。

普段それほど耳にする言葉ではなく、日常的に車を運転する人でも「初めて聞いた」という人がいるかもしれません。

ノッキングとは、車のエンジンからノックするような金属音が聞こえる現象を指します。

車を運転しているとき、エンジンルームから「カンカン」と音が聞こえたことはありませんか。

「カリッカリッ」「キンキン」と聞こえることもあります。

このような音がした場合は、ノッキングである可能性が高いでしょう。

ノッキングが起きている状態を放置すると、エンジン内部に大きな負担を与えてしまいます。

ピストンやバルブなどが壊れてしまい、最悪エンジンブローして動かなくなるのです。

車にとっての心臓であるエンジンが故障すると、修理や載せ替えが必要です。

そうなると、相当な費用を覚悟しなくてはなりません。

大がかりな修理や載せ替えに発展させないためにも、事前にノッキングについて正しく理解しておきましょう。

ノッキングの原因

ノッキングの原因

ノッキングの原因として挙げられるのは点火系の不具合です。

また、燃料のオクタン価が低いことや、素人によるチューニングなどが原因になることもあります。

まずは、主たる原因についてきちんと理解しておきましょう。

点火系の不具合

一般的なガソリン車の場合、エンジン内で圧縮された混合気に点火プラグで点火することで燃焼爆発を起こします。

その爆発により、混合気を圧縮するために上がってきたピストンを再び下に押し戻し、ピストン運動のサイクルをつくるのです。

しかし、点火系に不具合が発生すると、本来のタイミングとは違うところで混合気を燃焼させてしまうことがあります。

キャブレター車ならジェットのセッティングで対処できますが、インジェクション車ならセンサーに不具合が発生している可能性があり、素人での対処は困難です。

オクタン価が低い

日本国内で販売されているガソリンは、オクタン価によってレギュラーとハイオクに分類されています。

オクタン価の数字が高いほどノッキングが起きにくい傾向です。

レギュラーとハイオクの場合は、後者の方がノッキングは起こりにくいでしょう。

オクタン価はJIS規格で明確に定められています。レギュラーはオクタン価89以上、ハイオクは96以上です。

参考:サービスステーションFAQ(よくあるご質問)|コスモ石油

ハイオク専用車のエンジンは圧縮比が高く、レギュラーガソリンを誤って入れると異常燃焼を引き起こす恐れがあります。

「ハイオク車にはレギュラーを入れてはいけない」といわれるのは、ノッキングを起こし、エンジンにダメージを与えてしまうからです。

素人によるチューニング

現代の車は、ほとんどがコンピューターで点火タイミングなどを制御しています。

ノッキングが起こりそうになったときには、事前にコンピューターが制御し、エンジンにダメージが加わらない仕組みになっています。

しかし、吸排気系や点火系のパーツを交換したり、コンピューターをいじったりすると、これまで通りの制御ができなくなる可能性が高くなります。

結果、ノッキングを誘発してしまう恐れがあるのです。

スポーツ走行に使用している車の場合、吸排気系や点火系のパーツを交換することは珍しくありません。

吸排気する空気の量が多くなることでパワーアップが見込めますが、従来の点火タイミングのままでは合わなくなります。

このような改造を行うのであれば、コンピューターのセッティングもあわせて行わなくてはなりません。

ノッキングには種類がある

ノッキングには種類がある

エンジンや点火系にトラブルがあるとノッキングが起こりやすくなりますが、それ以外にも「低速ノッキング」と呼ばれる現象があります。

これは、エンジンではなくドライバーが原因で起きる現象です。

ここでは、ノッキングの種類を詳しく見てみましょう。

低速ノッキング

車を発進させたとき、車がガタガタと揺れた経験はありませんか?

オートマ車では起こりませんが、ミッション車ではこうした現象が起きることがあります。

ミッション車の場合、発進するときは1速でスタートしますが、2速や3速などのギアで進もうとすると車が大きく揺れてしまいます。

このとき車がガックンガックンとなりながら進みますが、これが低速ノッキングと呼ばれる現象です。

これは単純にギアの選択ミスであり、エンジンに不具合が発生しているわけではありません。

エンジンの回転数にギアが合っていないために起こっています。

プレイグニッション

本来のタイミングよりも早く混合気に点火してしまう現象のことを「プレイグニッション」と呼びます。

通常は、シリンダ内のピストンがしっかりと空気を圧縮したベストなタイミングで点火が行われます。

しかし、何らかの原因で圧縮しきれてない状態で点火されてしまうと、ノッキングが発生するのです。

圧縮比を高めたエンジンや、吸排気系に操作を加えた車はプレイグニッションが起こりやすいでしょう。

これらのケースでは、圧縮段階で一度燃焼が起き、さらにそのあと本来のタイミングでも燃焼が起きるため、エンジンにかかる負担が大きくなりがちです。

頻繁にプレイグニッションを起こしていると、エンジンに少しずつダメージが蓄積され、やがてエンジンブローを引き起こす恐れがあります。

デトネーション

プレイグニッションと同じく、エンジン内における異常燃焼によって引き起こされるノッキングの一種です。

圧縮された混合気へ直接プラグが点火するのではなく、それ以外の原因で点火され爆発を起こしている状態です。

デトネーションも、通常より燃焼の回数が多くなるため、シリンダやピストンなどエンジン内部に与えるダメージは決して小さくありません。

日ごろからできる対策

日ごろからできる対策

どのようなノッキングが起きているかで対策が変わってきます。

低速ノッキングがよく起きているのなら、普段から丁寧な運転を心がけましょう。

プレイグニッションやデトネーションが起きている場合には、オクタン価の高いハイオクを入れるのが有効です。

丁寧な運転を心がける

低速ノッキングは、エンジンや点火系などのトラブルではなく、ドライバーの運転の仕方が原因です。

エンジンへダイレクトにダメージを与えるものではありませんが、足回りやボディ、シャーシなどに負担を加えてしまう可能性があるため注意が必要です。

ミッション車で発進するときは、2速や3速ではなく1速からスタートするのが基本です。

また、カーブを曲がるときもエンジンの回転数に応じたギアを選択しましょう。

燃料に気を付ける

プレイグニッションやデトネーションなどの場合は、オクタン価の高いハイオクを入れることが対策となります。

特に値段が安いからという理由で、ハイオク車にレギュラーを入れていると、ノッキングが起こりやすくなっているはずです。

エンジンに負担をかけてしまうため、これを機にハイオクに変えましょう。

吸排気系や点火系のパーツを交換している、またはそれ以外の部分にもチューニングを施している場合には、コンピューターの再セッティングが必要です。

この場合は、素人で対応するのは難しいため、チューニングショップなどで相談してみましょう。

ノッキングがひどい・ノッキングにより車が故障した場合

ノッキングがひどい・ノッキングにより車が故障した場合

少々のノッキングで車が壊れてしまうことは少ないですが、頻繁にノッキングを起こしていると後々問題となって表れるでしょう。

少しずつエンジンに負担をかけ、最終的にはエンジンが壊れてしまう可能性があります。

ここでは、ノッキングがひどいときや、それが原因で車が壊れてしまったときの対処方法をいくつか紹介します。

修理に出す

はっきりと原因が分からない場合は、修理工場やディーラーなどに相談することをおすすめします。

もしかすると、ちょっとしたことでノッキングが改善されるかもしれません。

エンジンが完全に壊れてしまった場合でも、修理は可能です。

ただし、エンジン内部を修理する、もしくは載せ替えるとなると、相当な費用がかかることは覚悟しておきましょう。

下取りに出す

完全に故障した車の場合は難しいかもしれませんが、ノッキングが出ている程度なら下取りに出す手もあります。

ただし、エンジン内部のダメージが大きいとみなされたときは、下取り額が大きく下がる可能性が高いでしょう。

下取りの場合、原則としてそのディーラーで新たに車を購入することが前提です。

現金で支払ってはもらえないため注意が必要です。

売却する

知り合いや友人へ個人的に売り渡す、ネットオークションに出品する、中古車買取店で売却するなどの方法があります。

ネットオークションを含む個人売買はさまざまなリスクもあるため、おすすめはしません。

さまざまな販路を持つ中古車買取専門店なら、ノッキングがひどい車でも買取してもらえる可能性があります。

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まとめ

ノッキングを頻繁に起こしていると、エンジンに多大な負担を与えてしまい、最悪の場合壊れてしまう恐れもあります。

原因をきちんと理解し、なるべくノッキングを起こさないような運転の仕方を心がけましょう。

対策をしてもノッキングが収まらないようなら、早めに専門業者に見てもらうことをおすすめします。

エンジンが壊れてしまい廃車にするのなら、ここで紹介した廃車買取サイトもぜひ検討してみましょう。思わぬ高値がつくかもしれません。

廃車については、廃車買取業者の選び方や仕組み・メリット・注意点をしっかり理解することが大切です。こちらの記事で詳しく紹介しているのであわせて読んでみてください。

sirasaka / 編集長
sirasaka / 編集長

弊社マーケットエンタープライズが運営する総合買取サービス「高く売れるドットコム」にて査定業務や出張買取などに携わり、現場で培ったリアルな知見を活かし「満足できる買取体験」を提供すべく買取メディアの運用も行っています。 利用者様の買取にまつわる疑問を解決できる有益な発信のため、日々精進してまいります! リユース営業士資格保有(日本リユース業協会より授与)

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