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タイミングベルトは消耗品?交換時期や費用の目安、方法について解説!

走行年数10年、走行距離10万kmが交換の目安とされているタイミングベルト。エンジンを正常に動かすために必要不可欠なパーツにもかかわらず、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。タイミングベルトについて、交換時期や費用、方法について解説します。

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タイミングベルトは消耗品?交換時期や費用の目安、方法について解説!

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「タイミングベルト」という言葉を聞いたことはありますか?

車のなかでも特に重要なパーツであるにもかかわらず、意外と知らない人が多いのが、このタイミングベルトです。

消耗品であるタイミングベルトのことを気にかけずに運転を続けていると、ある日、大きな故障や事故につながる可能性があります。

この記事では、タイミングベルトの交換時期の目安や費用の相場、交換方法に加え、近年使われるようになってきた「タイミングチェーン」との違いなどについて解説していきます。

※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。

タイミングベルトとは?

タイミングベルトとは?

日常的に使っている車を車検に出したとき、「タイミングベルトの交換時期ですね」などと言われたことはありませんか?

実はよく知らなかったのに、今更聞き返しづらい、という方もいるかもしれません。

トラブルを起こさないためにも自分の車に何が必要なのか把握しておくことはとても重要です。

車の詳細なメカニズムまで完璧に理解する必要はありませんが、その役割の重要性について理解し、タイミングベルトの交換時期を見定めましょう。

車における重要な役割

「タイミングベルト」とは、エンジンの重要な機構である「クランクシャフト」と「カムシャフト」を連結させ、「吸気→圧縮→燃焼→排気」というプロセスを正確なタイミングで行うために設置されているベルトのことです。

これがなければ、エンジンを正常に動かすことはできない、というほどに重要なパーツです。

タイミングベルトは、長年使用していると伸びてしまったり、ひどいときには擦り切れてしまったりします。

長い間交換しないでそのままにしていると、エンジントラブルにつながるおそれがあるため注意が必要です。

タイミングベルトの破断が起こった場合は、エンジン自体が壊れる可能性が高いでしょう。

エンジン修理にはかなりまとまったお金がかかります。事故につながるおそれもあるので、時期が来たら確実に交換しておくと安心です。

交換の時期や費用、方法は?

交換の時期や費用、方法は?

車のことをよく知らないと、パーツの交換のタイミングがよくわからないかもしれません。

車は定期点検や車検があり、重要パーツについては、交換時期の大体の目安が決められています。

ここではその交換時期をはじめ、費用の相場や交換の方法について説明していきます。

時期の目安

車検などのときに「タイミングベルトはそろそろ交換する必要がありますね」と言われる場合が多いものですが、自分でも交換の目安となる時期を知っておきましょう。

交換時期の目安は、一般的には使用年数10年、走行距離10万kmといわれています。

ただし、これはあくまでも目安に過ぎません。

車検はもちろん、ほかの整備で車をディーラーや整備工場に預ける機会があれば、一度チェックしてもらうことをおすすめします。

整備記録のわからない車の場合は、いつから交換していないかわからない場合もあるので、実際に点検して状態を確認してもらいましょう。

タイミングベルトは、なんの前兆もなく破断することが多いので、早め、早めの対処が効果的です。

費用の相場

ディーラーや業者、車種などにより若干の差はありますが、タイミングベルトの交換にかかる費用の相場は、普通車の場合で3万円程度からです。

軽自動車の場合はこの価格よりも少し安く、排気量の大きい車や外国車の場合は、この価格よりも少し高くなります。

なお、費用の内訳は部品代(5000円程度)+工賃です。

タイミングベルト自体は、このように実は安価なパーツですが、カバーを開けて脱着しなければならないため、工賃が高く設定されています。

ベルトを交換する際は、同時に交換が推奨されているウォーターポンプなど、カバー内に設置されているパーツも交換しておくと、別の機会に交換するよりも工賃を抑えられるでしょう。

また、大きく費用に差がつくことはありませんが、交換費用が心配な方はいくつかの整備工場に見積もりを依頼するのも方法のひとつです。

決して安くはない工賃がかかるので、修理や付帯サービスの内容などを比較したうえで、納得のいくところに依頼するとよいでしょう。

交換にかかる時間

タイミングベルトの交換にかかる時間は通常、3~4時間ほどです。

車種によって作業時間は前後しますので、詳細は修理工場に確認しましょう。

交換方法

タイミングベルトを交換する場合は、通常「ディーラー」「整備工場」「カーショップ」のいずれかに依頼します。

車に詳しい方であればパーツをそろえて自分で交換することも不可能ではありませんが、プロでない限りはおすすめしません。

自分で交換することのメリットは、3万円、もしくはそれ以上の出費をパーツ代だけに抑えられることだけです。

金額は抑えられますが、交換後にタイミングベルトが正常に作動しないと事故や膨大な出費につながることもあります。

自分だけでなく、他人を巻き込む可能性もありますので、プロの整備士に任せておくのが安心です。

交換しなかった場合

交換しなかった場合

先述したとおり、タイミングベルトが切れてしまった場合は、エンジンがうまく作動せず車が止まってしまいます。

「車が止まってしまう」というと危機感を覚えづらいかもしれません。

では「ブレーキがほとんどきかなくなることもある」と表現を変えたらどうでしょうか。

同時にハンドルも重たくなるので、人命を左右する大事故につながるということも、ありえない話ではありません。

また、車検時に交換時期を教えてくれる業者や整備士は多いものの、実は点検項目のなかにタイミングベルトは含まれていません。

つまり、劣化が進んでいるだけで切れてさえいなければ、車検そのものは通過してしまう可能性があるのです。

車検時にタイミングベルトの交換をすすめられた場合、交換は義務ではなく、あくまでも個人の判断ということになります。

お金がかかるからといって断ってしまいたくなるかもしれませんが、安全を考えれば交換すべきでしょう。

長持ちさせる方法はあるのか

タイミングベルトの交換時期は、すでに説明したとおり、走行年数10年、走行距離10万kmです。

小まめにエンジンオイルの交換を行うことで、ベルトへの負荷を軽くすることは可能ですが、これにより交換時期を先送りできるわけではありません。

タイミングベルトはゴムでできているので、経年劣化は避けられません。

急ブレーキや急発進を避けるなど、やさしい運転を心がけても、それにより寿命が延ばせるわけではないのです。

近年はタイミングベルトではなく、もう少し長持ちするタイプの「タイミングチェーン」が使用されている自動車も販売されています。

車を買い替える予定がある方は検討してみるとよいでしょう。

タイミングベルトとタイミングチェーンの違い

タイミングベルトとタイミングチェーンの違い

現在主流になりつつあるのが「タイミングチェーン」です。タイミングベルトとは何が異なるのでしょうか。

タイミングベルトとタイミングチェーンは、クランクシャフトとカムシャフトを連動させ、給排気のタイミングをコントロールするという意味では、まったく同じ役割を担うパーツです。

実は昔からあったタイミングチェーン

タイミングベルトとタイミングチェーンの歴史をさかのぼってみると、実は先に開発されたのはチェーンタイプのほうです。

チェーンタイプは、昔はよく採用されていたものの、駆動音や交換時の作業性などの問題から、ベルトタイプが使われるようになりました。

しかし、現在では技術の進歩もあり、静かで耐久性にも優れるチェーン式を採用する車が増えてきています。

ベルト式と違うこと

10年、10万kmが目安になるタイミングベルトに対し、タイミングチェーンは耐久性が高く、20~30万kmほどは交換の必要がないとされています。

ただし、交換にかかる費用は高額で、10万円、あるいはそれ以上の費用がかかる場合もあります。

この費用の違いは、パーツ代の違いにより生まれます。

ただし、タイミングチェーン交換の場合、走行距離の目安は20~30万kmほどです。

基本的には新しい車に乗り換えるまで交換の必要はないと想定されており、実際、交換することはほとんどありません。

タイプの違いは取付位置でわかる

元から車好きでもない限り、自家用車の内部構造まで熟知している方は、それほど多くないでしょう。

そう頻繁に交換するパーツでもないので、もしかしたら気にしたことすらない方もいるかもしれません。

タイミングベルトは、オイルにより劣化するため、エンジンの前方に置かれているのが一般的です。

一方のタイミングチェーンは、劣化を防ぐためにオイルを必要とすることから、エンジン近くに設置されます。

タイミングチェーンは、交換の必要がほぼない代わりに、性能をキープするために、オイル交換などの定期的なメンテナンスを行う必要があります。

タイミングベルト交換時は新車購入も視野に

タイミングベルト交換時は新車購入も視野に

ここまで、主にタイミングベルトについて解説してきました。

タイミングベルトを交換する際は、ほかのパーツもあわせてメンテナンスや交換を考えると、ゆうに10万円以上かかってしまうこともあります。

10年、10万kmという節目でのまとまった出費を考えると、新車への買い替えは、十分に検討する価値があります。

ガソリン車の場合は13年、ディーゼル車の場合は11年で自動車税も増税されますので、タイミングベルト交換時期での新車購入は、検討すべき選択肢といえるでしょう。

また、過走行車の処分には廃車買取業者の利用がおすすめです。廃車買取業者の選び方や廃車のポイントについてはこちらの記事で解説しているので読んでみてください。

まとめ

タイミングベルトは、車を動かすためには欠かせないパーツです。

しかし、日常的に車に乗っていても、なかなかその存在に気づくことはありません。

当記事でタイミングベルトの重要性について学び、次の車検やメンテナンスの際に、タイミングベルト交換の必要性について、整備士に尋ねてみることをおすすめします。

タイミングベルトが切れてしまうと、工賃以上の大きな出費になることは間違いありません。

安全を考えれば、数万円の出費で済むなら安いものです。

整備士から交換を進められたら、今後車を乗り続ける予定なら交換しておくと安心です。

とはいえ、少なくない費用が掛かるため、この機会に新車へ乗り換えるのもよいでしょう。

sirasaka / 編集長
sirasaka / 編集長

弊社マーケットエンタープライズが運営する総合買取サービス「高く売れるドットコム」にて査定業務や出張買取などに携わり、現場で培ったリアルな知見を活かし「満足できる買取体験」を提供すべく買取メディアの運用も行っています。 利用者様の買取にまつわる疑問を解決できる有益な発信のため、日々精進してまいります! リユース営業士資格保有(日本リユース業協会より授与)

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