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家業を辞めたい理由と悩みの対処法を詳しく紹介

家族で事業を営んでいるという企業は現在でも数多く存在します。
家業を営んでいる人の中には、「親の会社を継ぎたくなかった」「親の会社を辞めたい」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
今回は、家業を辞めたい理由や悩んだときの対処法についてご紹介します。
目次
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家業を辞めたい理由とは?

親や親族の企業を辞めたいと考えているのは、どのような理由からきているのでしょうか。
ここでは、家業を辞めたい理由について考えられるケースをいくつかご紹介します。
人間関係
家業を辞めたい理由で多く見られるケースが人間関係です。
家業を継ぐと親との比較や派閥争い、嫌がらせなどに嫌気が差したり、精神的な負担が大きくなり、体調面で不安が生じたりする恐れが出てきます。
事業に関わる人数が多いほど、人間関係も複雑なものとなり、クレームや反発、さらには取引先とのトラブルが起きて、「家業を継がなければよかった」と後悔してしまうこともあります。
責任の重さ
家業を辞めたい理由の一つには、責任の重さからくるプレッシャーも挙げられます。
経営権を先代から引き継いだ場合、事業に関わる最終判断を全て自分に委ねられてしまうため、自分の選択肢一つで会社の運命が左右されてしまうことが精神的に耐え切れないという人も中にはいることでしょう。
また、社長や代表といった肩書が常にあることから、日常の言動や立ち振る舞いにも責任を持たなければならないため、思い描いていた社長像とは違った日々を過ごすことに、精神的な疲労が出てしまうこともあるのです。
事業に対する適性がない
家業を辞めたい理由には、事業に対する自身の適性の低さに悩んでいるケースがあります。
たとえば、IT関係でキャリアを積み上げてきた人が、家業である飲食店を継いだ場合、料理や接客、会計などの業務に慣れず、ストレスを抱え込んでしまうといった可能性も出てきます。
自分のキャリアを上手く活用すれば、家業に大きく貢献することもできますが、失敗が続くとマイナス思考となり、仕事に対しても消極的な姿勢で取り組む日々が増えてしまいます。
将来性・金銭面の不安
自分が継いだ家業が、中小企業や個人経営といった場合、不況や時流の変化で業績が大きく左右されてしまい、収入も会社員と比べると不安定になる傾向が強くなります。
たとえ大企業で業績が好調であっても、「いつ景気が悪くなるかわからない」といった不安を持ちながら経営に取り組まなければならず、心も休まりません。
そのため、家業を継いだ後でも継ぐ前でも、先代の親や親族の姿を見て、安定した職種に就いた方がいいのではないかと考える機会が増えてしまうのです。
自信がない
経営者、または従業員として家業を続けていく自信ないというのも、家業を辞めたい理由の一つです。
親から子へ、跡継ぎが既定路線になっていても、実際に後を引き継ぐまでには相応の時間が必要となります。
若いころから家業を継いだ場合、経験や知識不足による不安や、親との比較による周囲の目線など苦労する点も多くなるでしょう。
家族からの反対
家庭を持つ人が家業を継いだ場合、環境の変化や生活面の不安から家族に反対されるケースも出てきます。
状況によっては、別居や離婚といったトラブルにも発展しかねないので、家業を継がなければよかったと後悔してしまうのです。
家業を辞めたいと悩んだときの対処法

前の項目で説明したように、家業を辞めたい理由にはさまざまな原因があります。
結論を後回しにしてしまうと、状況がより悪化してしまい、自分ひとりでは解決できないほどの問題となってしまいます。
ここでは、家業を辞めたいと考えたときにどうすればよいのか、対処法をいくつかご紹介します。
状況整理をする
自分がどんな理由で辞めたいのか、また今後どうしていけばいいのか、まずは現在の状況を整理してみましょう。
家族はもちろん、信頼できる知人や従業員など、話し合いをすることで状況が改善したり、悩みが解決することも出てきます。
また、経営状況や事業方針などを可視化することで、自分が今後どのように取り組めばよいのか、はっきりと見えてくることもあります。
自分目線で考える
家業を辞めるか否かは、周囲の助言や影響を受けることも大切ですが、何よりも自分がどうしたいかを見つめ直すことが大切です。
周りからアドバイスを得ても自分が納得する考えでなければ、結論が曖昧なまま不本意に仕事を続けていくことになります。
まずは、自分目線でどう行動したいのかを考えてから次の行動に移しましょう。
後任を探す
経営者や要職に就いている状況で家業を辞めたいと決断した場合、事業を継承してくれる後任を探す必要があります。
後任者の教育から選出、手続きまで、スムーズな事業継承を行うにはかなりの時間を要するため、少しでも早く家業を辞めることを検討している人は、その点に注意しましょう。
M&Aを検討する
自分は家業を辞めたいけど、親族や従業員に経営権を譲りたくないと考える人もいるのではないでしょうか。
その場合は、M&A(合併・買収)によって第三者に権利譲渡する方法もあります。
どこに相談すればわからない人は、商工会議所やM&Aの仲介企業などに相談して、アドバイスをもらうのも一つの手段です。
相談無料の会社もあるので、まずは簡単な内容から問い合わせてみましょう。
まとめ
今回は、家業を辞めたい理由や悩んだときの対処法についてご紹介しました。
親から引き継いだ家業を辞めたいと考える子どもの数は増加している傾向にあり、廃業や第三者による権利譲渡を行う企業も増えています。
家業が自分に合っていないと感じた場合は、早めの相談や対策などを実行して、納得のゆく結果を導きだせるようにしましょう。
また現状で遺品整理や、生前整理などの検討が必要な方は「遺品整理の時期や手順|おすすめの不用品整理サービスも紹介」や「生前整理のタイミングと3つの進め方|おすすめの生前整理サービスも紹介」こちらの記事も参考にされてみてください。