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建設業おすすめファクタリング会社8選!利用時の注意点や会社の選び方もご紹介!

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多額のお金が動く建設業界。「たくさん仕事を受注できるのはうれしいが、資金ショートしそうなのが悩み」という事業者は少なくないでしょう。
資金調達について調べていると、ファクタリングという言葉が度々出てきます。今回は、建設業者にファクタリングは最適な資金調達方法なのか説明します。
建設業でファクタリングが好まれる理由やファクタリングを利用する際の注意点などもまとめたので、参考にしてください。
目次
※買取相場は執筆時点で取得した情報となりますので、実際の買取価格と異なる可能性がございます。
建設業が抱える資金調達の課題は?
多額の前金を用意する必要がある
建設業界は、基本的に自社で仕事が完結することはありません。仕事を他社から受注する場合もあれば、反対に仕事を他社に発注する場合もあります。
このときに発生するお金は、かなりの金額です。資金力がない下請け業者は、仕事を受注するのが難しくなるでしょう。
これを防ぐために、発注側は仕事を発注する前に前金を下請け業者に支払います。
発注側からすると、前金の負担は決して小さくありません。そのため、建設業界では多額の資金を調達できるファクタリングが好まれるのです。
短期間の利用だと銀行は融資を渋る
建設業でお金が必要になるのは、仕事を発注・受注してからお金が支払われるまでの数ヶ月です。1年以上お金が必要になることは基本ありません。
短期間の利用だと、銀行は融資を渋る傾向があります。
そこで頼りになるのが、ファクタリングです。ファクタリングであれば、お金が必要になる期間に関わらず資金を調達できます。その柔軟さが建設業界では人気なのです。
一人親方は融資を受ける難易度が高い
法人に比べて一人親方は、融資を受ける難易度が高めです。しかし、ファクタリングは個人事業主でも利用できます。
売掛債権がしっかりしていれば、一人親方でも問題なく審査に通るでしょう。そのため、資金調達に悩んでいる一人親方は、一度ファクタリング会社に相談してみてください。
売掛金がたくさん発生する
建設業界では、仕事の発注・受注で多額のお金が動きます。その結果、売掛金は大きくなる傾向があります。
売掛金が大きければ、ファクタリング会社は喜んで取引をしてくれるでしょう。取引を成立させるために、手数料の減額を頑張ってくれるかもしれません。
他業種よりも優遇されやすいので、建設業者はファクタリングを好む傾向があるのです。
請求を出してから振込までタイムラグがある
建設業界では、請求を出してからお金が振り込まれるまでタイムラグがあります。資金が潤沢にある会社でなければ、「そこまで待てない」と考えるのが普通でしょう。
そこでファクタリングを利用すれば、最短即日で売掛金が振り込まれます。
ある程度の資金をもっている状態で動けるので、今すぐお金が必要な状態になってもすぐ対応できます。
【個人事業主向け】建設業者におすすめのファクタリング業者5選
ペイトナーファクタリングやPayTodayなどの少額買取に対応しており、なおかつ迅速な資金調達が望める建設業者(個人事業主向け)におすすめのファクタリング業者を5社紹介します。
各社無料で見積もりを提供しているので興味を持ったなら、依頼してみるとよいでしょう。
ベストファクター

個人事業主という理由でこれまでファクタリングの審査で落ちた経験がある人に最適なのが、審査通過率が92.25%と高いベストファクターです。下の口コミでも好意的に書かれています。
個人事業主ですが、契約までトントン拍子に進みました。 過去にファクタリングの審査に落ちた経験もあったので期待はしていなかったです。それだけに、社員さんから前向きな反応を得られた時は意外でした。 私が利用した限りでは、個人経営に対して分け隔てない対応でした。 出典:ファクタリング会社の口コミ
個人事業主は法人と異なり事業の安定性や継続性の面で不安定だと判断されやすく、ファクタリングの審査で落ちるケースは珍しくないです。
しかし審査通過率が高いベストファクターであれば、口コミにもありますが順調に資金調達を達成できる可能性があります。またベストファクターは少額からの買取額も魅力的でしょう。
買取額は30万円~なので取引規模が小さい個人事業主やフリーランスの人でも利用しやすいです。その他ベストファクターは最短1時間のスピード入金に対応している点もプラスです。
ベストファクターであれば機材代や人件費などの突発的な支払いに対応できます。資金調達が達成できれば新規受注のチャンスも増えるので、その点でもプラスです。
サービス名 | ベストファクター |
---|---|
手数料 | 2%~20% |
入金日数 | 最短1時間 |
買取下限・上限額 | 30万円~上限なし |
審査の通過率 | 92.25% |
ファクタリングの契約形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
必要書類 | 本人確認書類・入出金通帳・請求書 |
対象 | 個人事業主 法人 |
土日祝日の即日入金 | × |
無料相談 | ○ |
運営会社 | 株式会社アレシア |
経営革新等支援機関の認可 | – |
ペイトナーファクタリング

出典:ペイトナー公式サイト
迅速な資金調達を望むなら最短10分の入金に対応する、ペイトナーファクタリングが最適です。下の口コミでもペイトナーファクタリングの振込速度について前向きに書かれています。
何といっても振込速度の速さが特徴。2回目以降は30分ほどで振り込んでくれる。 出典:ファクタリング会社の口コミ
スピード入金が期待できるペイトナーファクタリングであれば、新規受注に必要な商品の仕入れや人件費を迅速にまかなえるため受注の機会を逃さずに済みます。
また建設業は受注から入金まで数ヵ月かかるのが難点ですが、迅速な資金調達を望めるペイトナーファクタリングであれば、その間の運転資金を確保できるためその点でもプラスです。
他にもペイトナーファクタリングは売掛債権の買取額が1万円~と少額からなのも魅力でしょう。取引規模が小さい個人事業主やフリーランスでも利用しやすいです。
またペイトナーファクタリングの手数料率は10%固定なので、事前に資金調達の金額を予測しやすい点もメリットです。例えば売掛金が100万円であれば手数料は常に10万円になります。
サービス名 | ペイトナーファクタリング |
---|---|
手数料 | 10%固定 |
入金日数 | 最短10分 |
買取下限・上限額 | 1万円〜100万円 (初回申請は1万円~25万円まで) |
審査の通過率 | 要確認 |
ファクタリングの契約形態 | 2社間ファクタリング |
必要書類 | 口座入出金明細 請求書 顔写真付き身分証(※初回のみ必要) |
対象 | 個人事業主 法人 |
土日祝日の即日入金 | × |
無料相談 | ○ |
運営会社 | ペイトナー株式会社 |
経営革新等支援機関の認可 | – |
PayToday

最大90日後の請求書買取に対応するPayTodayは、通常支払いサイトが長い建設業にとって使いやすいファクタリングです。下の口コミでもその点についてポジティブに書かれています。
うちも「リスクの低い債権のみ買取」に不安を覚えたクチだが、普通に買取ってもらえましたよ 支払いサイトが90日のファクタリングです 90日先の支払いがリスク高じゃないっていうんなら、話は別ですけど(笑) 去年元請けから120日から90日にサイトを変更する旨のお達しが来たんですが、やっぱり90日はツライ 資材費とか労務費とか、不意の支出に事欠かない業種ですしね そんな時に資金を手元に確保できるっていうのは、やっぱり便利ですよ 出典:ファクタリング会社の口コミ
支払いサイトが長いと未回収リスクが高くなるため、最大30日や60日としている業者が多いのですが、PayTodayなら90日後でも現金化できるため建設業にとって使いやすいのが魅力です。
手元に資金を用意できれば新たな案件が受注できますし、事業運営の安定にもつながります。
その他PayTodayは1%~9.5%の低めの手数料も魅力です。2社間ファクタリングだと最大18%や20%の業者もあるので、PayTodayであればよりファクタリングのコストを抑えられます。
他にもPayTodayは買取額が10万円~と少額なのも魅力でしょう。大企業と比較して取引規模が小さい個人事業主やフリーランスでも利用しやすいのがメリットです。
サービス名 | PayToday |
---|---|
手数料 | 1%~9.5% |
入金日数 | 最短30分 |
買取下限・上限額 | 10万円~上限なし |
審査の通過率 | 公式サイトのシミュレーションで確認可能 |
ファクタリングの契約形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
必要書類 | 本人確認書類 請求書 入出金明細 昨年度の決算書 |
対象 | 個人事業主
法人 |
土日祝日の即日入金 | × |
無料相談 | ○ |
運営会社 | Dual Life Partners株式会社 |
経営革新等支援機関の認可 | – |
▼以下記事では、PayTodayのメリットを詳しく解説しているのでぜひご一読ください。
えんナビ

出典:えんナビ公式サイト
手数料率の低さで選ぶなら業界最低水準のえんナビもおすすめです。
「業界で最も安い」(電話口でオペレーターさんに言われました)とまでは思いませんが、予想よりは低い利率でした。個人経営とはいえ建設業なのでそれなりの額を調達することが多いものですから、1%でも低い手数料で契約を結びたいのが本音です。その点、えんナビの提案はこちらの要望に沿うものでした。ただ個人経営だからなのか、契約のため来社する必要があったので、そこは少し手間でしたね。気になったのはそれくらいでしょうか。 出典:ファクタリング会社の口コミ
ちなみに他社だと2社間ファクタリングの手数料率が8%~18%、また3社間ファクタリングが2%〜9%なので業界最低水準を謳うえんナビであれば、それ以上に低い利率が期待できます。
その他えんナビは最短即日の入金も魅力です。えんナビであれば資材の仕入れや人件費の支払いなどに迅速に対応できるため、急な支払いだけでなく新規案件の獲得にも有利です。
他にもえんナビはリピート率が高くお客様満足度が93%以上なのも魅力でしょう。お客様満足度が高いということはスタッフの対応がよいことの他にも、柔軟な手数料率が期待できます。
また断言はできませんが継続的に利用していくことで信用力が高まり、より低い手数料率を設定してもらえる可能性もあります。
サービス名 | えんナビ |
---|---|
手数料 | 要確認 |
入金日数 | 最短即日 |
買取下限・上限額 | 50万円~5000万円 |
審査の通過率 | 要確認 |
ファクタリングの契約形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
必要書類 | 通帳 請求書 |
対象 | 個人事業主 法人 |
土日祝日の即日入金 | × |
無料相談 | ○ |
運営会社 | 株式会社インターテック |
経営革新等支援機関の認可 | – |
ラボル

買取額が1万円~の少額に対応しているラボルは、小規模取引が多い個人事業主にとって使いやすいファクタリングです。下の口コミでもラボルの買取額について好意的に書かれています。
フリーランスと個人事業主に特化したサービスだけあって、少額から利用できるのは大変助かった。(1万円から) 大体の会社は個人だと手数料15%くらいは取られるが、ラボルでは一律10%なので満足している。 出典:ファクタリング会社の口コミ
ラボルであれば数万円程度の小規模なリフォームや外壁塗装などの売掛債権でも買取の対象となるため、個人事業主やフリーランスにとって使いやすいのが魅力です。
なお口コミをみるとラボルはフリーランスと個人事業主に特化したサービスだと書かれていますが、2024年現在は法人も利用できるので参考に覚えておいてください。
その他ラボルは最短30分の入金に対応しているのも魅力でしょう。最短即日入金の他社よりも迅速な資金調達が期待できます。またラボルは土日祝日の即時入金が望めるのも魅力です。
ファクタリング業者は数多くありますが土日祝日の振込に対応しているところは限られています。ラボルであれば平日に忙しい人でも必要なときに資金調達を望めるのがメリットです。
サービス名 | ラボル |
---|---|
手数料 | 10%固定 |
入金日数 | 最短30分 |
買取下限・上限額 | 1万円〜上限なし |
審査の通過率 | 要確認 |
ファクタリングの契約形態 | 2社間ファクタリング |
必要書類 | 本人確認書類 請求書 取引を示すエビデンス(取引先とのメール等) |
対象 | 個人事業主 法人 |
土日祝日の即日入金 | ○ |
無料相談 | ○ |
運営会社 | 株式会社ラボル |
経営革新等支援機関の認可 | – |
【法人向け】建設業者におすすめのファクタリング業者3選
アクセルファクターやネクストワンなどの高額買取に対応しており、なおかつ迅速な資金調達が望める建設業(法人向け)におすすめのファクタリング業者を3社紹介します。
各社無料で見積もりを提供しているので興味を持ったなら、依頼してみてください。
アクセルファクター

上限20%などの他社の2社間ファクタリングと異なり、アクセルファクターの手数料率は0.5%~8%と低めなのがメリットです。下の口コミを見ても手数料率の低さがうかがえます。
大型工事の受注により多額の前払金が必要になる中でのファクタリングでした。アクセルファクターの導入事例には小口買取が多く、建設業には向かない会社なのではという懸念もあったのですが、「建設案件の取扱は豊富」という言葉を受け、審査をお願いしました。当社が最も重視していたのは手数料です。その点において、契約内容は当社の希望に十分沿うものでした。他社よりも頭一つ分低い金額で、2社間でこの料金ならコストパフォーマンスはなかなかのものだと思います。 出典:ファクタリング会社の口コミ
アクセルファクターであれば他社と比較して手数料コストを抑えられる可能性が高く、また売掛金の額面により近い金額を得られる可能性があります。
また口コミにもあるようにアクセルファクターは建設案件の取り扱いが豊富です。建設業界の長い支払いサイトや案件に対するリスクも把握しているためより柔軟な審査が期待できます。
その他アクセルファクターは買取額の上限がないのもメリットでしょう。建設業では数億円を超える大規模取引が存在するため、5,000万円などが上限の他社と比較して使いやすいです。
他にもアクセルファクターは審査通過率が93.3%と高いのも魅力です。審査通過率不明の他社や80%台の業者と比較して資金調達に成功できる可能性が高いといえます。
サービス名 | アクセルファクター |
---|---|
手数料 | 0.5%~8% |
入金日数 | 最短2時間 |
買取下限・上限額 | 30万円~上限なし |
審査の通過率 | 93.3% |
ファクタリングの契約形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
必要書類 | 請求書・通帳・身分証明書の3点 |
対象 | 個人事業主 法人 |
土日祝日の即日入金 | × |
無料相談 | ○ |
運営会社 | 株式会社アクセルファクター |
経営革新等支援機関の認可 | 認定支援機関ID:107913012312 |
▼こちらの記事では、アクセルファクターのサービス詳細について紹介しているのでぜひご覧ください。
ネクストワン

出典:ネクストワン公式サイト
2社間ファクタリングの手数料上限が18%や20%の他社と比較して、1.5%~10%と低めのネクストワンも使いやすい業者です。下の口コミでも手数料について好意的に書かれています。
大変満足しています。弊社は医薬品の卸売を営んでいるのですが、薬局経営者の紹介等が理由で支払いサイトが3ヶ月後となる場合が多々あります。3ヶ月後の債権ともなると、ファクタリングを断られるか、利用できても手数料が高額になるかのどちらかでした。ファクタリングを利用でき、なおかつ負担も少ない。こちらはその2つを両立できる数少ない会社さんでした。 出典:ファクタリング会社の口コミ
口コミには3ヵ月後の債権でも利用でき負担も少なかったとあります。ネクストワンであれば建設業界の90日などの長い支払いサイトであっても、少ない負担で利用できると考えられます。
他にもネクストワンは96%の高い審査通過率も魅力です。他社で断られた人でもネクストワンであれば資金調達に成功できる可能性があります。
また継続して利用していくことで信用力が上がっていくと、より柔軟な審査基準で対応してくれる可能性も考えられます。
その他にネクストワンは上限なしの買取額もメリットです。ネクストワンであれば1億円を超える高額取引の債権であっても、買取の対象となる可能性が高いです。
サービス名 | ネクストワン |
---|---|
手数料 | 1.5%~10% |
入金日数 | 最短即日 |
買取下限・上限額 | 30万円~上限なし |
審査の通過率 | 96% |
ファクタリングの契約形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
必要書類 | 身分証明書(免許証・パスポートなど顔写真付き) 会社謄本(履歴事項全部証明書)コピーでも可 決算書(直近2期分) 売掛先への請求書 成因資料(契約書・納品書・注文書・発注書など) 入出金の通帳・当座勘定表(当座をお持ちの場合) 小切手帳・手形帳(当座をお持ちの場合) |
対象 | 法人 |
土日祝日の即日入金 | × |
無料相談 | ○ |
運営会社 | 株式会社ネクストワン |
経営革新等支援機関の認可 | – |
OLTA(オルタ)

出典:OLTA公式サイト
最大9%の手数料が他社の20%などよりも低いOLTAも、法人におすすめのファクタリングです。OLTAの低い手数料については下の口コミでも前向きに書かれていました。
今までに数々のファクタリング企業を利用してきましたが、すべてにおいて一歩先を行く企業だと思ってしまいました。 AIによる審査ですべてがオンラインで完結するので、必要書類さえ用意しておけば、すぐに入金してもらえます。 手数料も10%は超えてくる企業が大半なので、最大でも9%は素晴らしいと思います。継続的に利用することで5%以下になってくれたら最高なんですが、今後も利用したいのでよろしくお願いします。 出典:ファクタリング会社の口コミ
OLTAであれば他社と比較してファクタリングにかかるコストを抑えられる可能性があり、またより売掛金の額面に近い金額を得られる可能性があります。
その他OLTAは買取額が無制限なのも魅力でしょう。プロジェクトによっては1億円を超える高額な取引となる建設業ですが、OLTAであればその債権を買い取ってくれる可能性があります。
他にもOLTAは最短即日の入金に対応しているのもメリットです。OLTAであれば突発的な支払いであっても対応できる可能性が高いです。
サービス名 | OLTAクラウドファクタリング |
---|---|
手数料 | 2%~9% |
入金日数 | 最短即日 |
買取下限・上限額 | 無制限 |
審査の通過率 | 要確認 |
ファクタリングの契約形態 | 2社間ファクタリング |
必要書類 | 昨年度の決算書一式 入出金明細 売却予定の請求書 |
対象 | 個人事業主 法人 |
土日祝日の即日入金 | × |
無料相談 | ○ |
運営会社 | OLTA株式会社 |
経営革新等支援機関の認可 | – |
OLTAクラウドファクタリングのサービス詳細は以下の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
建設業に強いファクタリング会社の選び方
建設業に強いファクタリング会社を選びたい場合は、まず建設業界の実績があるか確認しましょう。
その後に、手数料は安いか、買取限度額は高いかなどを確認してください。ここでは、そのような建設業に強いファクタリング会社の選び方について説明します。
建設業界の実績がある
建設業界の実績があるファクタリング会社は、建設業界ならではの事情を理解しています。そのため、柔軟に対応してもらえるでしょう。
建設業界の実績があるか公式サイトを見ても分からない場合は、電話やメールで問い合わせてみてください。スタッフの対応のよさも確認できるので、一石二鳥ですよ。
手数料が低い
建設業界の売掛債権は、他業界に比べて高額です。手数料が1%違うだけで、手元に残るお金は大きく異なります。
例えば、3,000万円の売掛債権を買取してもらうとしましょう。手数料が15%の会社だと、450万円が手数料として取られます。
しかし、手数料が10%のファクタリング会社に買取を依頼すれば、手数料は300万円で済みます。その差は150万円です。
手数料が低いところに依頼するだけで手取りが増えるので、買取手数料の数字はしっかり確認するようにしましょう。
2社間ファクタリングに対応している
人によっては、取引先に知られずにファクタリングを利用したいと考えているでしょう。
そう考えている人は、2社間ファクタリングに対応している会社を選ぶことをおすすめします。
対応しているかは、ファクタリング会社の公式サイトで確認できますよ。ただし、2社間ファクタリングを利用すると、高い手数料が取られます。
手取りが少し減るので、そのデメリットは理解しておきましょう。
買取限度額が高い
基本的にファクタリング会社は、買取金額に上限を設けています。多額の売掛金を踏み倒されると、ファクタリング会社は倒産する恐れがあるからです。
建設業界は、売掛金が高額な傾向にあります。そのため、なるべく買取限度額が高いファクタリング会社を選ぶようにしましょう。
スピーディーに対応してくれる
申し込みからお金が振り込まれるまでの速度は、業者によって異なります。3日以上かかる業者もいれば、最短数時間で振込してくれる業者もいます。
なるべく早く資金を調達したい人は、振込までの速度も確認しましょう。
会社概要・実績がしっかりしている
まず、会社の住所や代表者名がしっかり記載されているか確認しましょう。可能であれば、事務所が本当に住所の位置にあるかも確認してください。
次に、どのような実績がある会社なのか確認しましょう。実績が豊富な会社ほど、誠実な傾向にあるからです。
反対に、会社概要があまり記載されていなくて実績が少ない会社は、悪徳業者の可能性があります。口コミや評判なども確認して、怪しくないか入念に確認しましょう。
建設業でファクタリングが好まれる理由
融資やビジネスローンなど、資金調達の方法は他にもあります。
それなのにも関わらず、なぜ建設業者はファクタリングを好むのでしょうか。ここでは、その理由について説明します。
元請け会社倒産のリスクを回避できるため
元請け会社が倒産した場合、売掛金を回収するのはかなり難しいと言えます。支払われても、一部のみというケースも珍しくありません。
このような、元請け会社の倒産リスクは避けたいと考えている建設業者が多いでしょう。そこで役に立つのがファクタリングです。
ファクタリングは、売掛債権を担保にしてお金を得る資金調達方法です。
そのため、サービスを利用した後に元請け会社が倒産しても、ファクタリングで得たお金を返す必要はありません。
たった数%の手数料で元請け会社の倒産リスクをほぼゼロにできるのは、うれしいですね。
スピーディーに資金調達できるため
売掛金は、振り込まれるまで数週間〜数ヶ月かかります。銀行融資も1週間ほどはかかるでしょう。
しかし、ファクタリングは最短即日で売掛金が振り込まれます。業者によっては、申し込みからたった数時間でお金を振り込んでくれますよ。
このようなスピード入金が実現するのは、ファクタリングならではの強みです。
審査に通りやすいため
ファクタリングを利用するにあたって、自社の経営状態は重要視されません。取引先の経営状態が重要視されます。なぜなら、売掛金を扱うからです。
そのため、自社の経営状態があまりよくなくても、売掛先の経営状態がよければ高い確率で審査に通ります。
銀行融資やビジネスローンと比べて、ファクタリングは比較的資金調達しやすいと言えるでしょう。
負債にならないため
ファクタリングは、融資やローンなどではありません。売掛債権の買取サービスです。そのため、ファクタリングを利用しても負債は増えません。
資産の部に計上される売掛金が減るだけです。そのため、経営状態を心配されることは基本ないでしょう。
むしろ、企業評価が上がる可能性があります。少ない資産で大きな利益を上げる企業は優れていると判断される傾向にあるからです。
大型案件も受注しやすくなるため
大型案件は、大きな利益を上げられるチャンスです。しかし、大型案件をこなすためには多額のお金が必要です。
資金がなく、苦渋の決断で断った経験をしたことがある事業者もいるでしょう。そのチャンスも掴めるようになるのが、ファクタリングです。
ファクタリングを使い、スピーディーに資金調達をすれば、大型案件も受注できます。
そのため、これから大きく成長していきたいと考えている企業ほど、積極的にファクタリングを利用した方がよいでしょう。
赤字経営でも利用できるため
審査の段落でも説明した通り、ファクタリングは売掛先の経営状態がよければ高い確率で利用できます。
売掛債権を担保にするからです。そのため、ファクタリング利用者の会社が赤字でも資金調達できる場合があります。
建設業者がファクタリングを利用する際の注意点
建設業者がファクタリングを利用する場合は、手数料やファクタリングの利用バレなどに注意しましょう。
売掛金以上の資金調達は不可能、悪徳業者も存在する、などの注意点も理解しておくことが大切です。
ここでは、そのような建設業者がファクタリングを利用する際の注意点について説明します。
手数料が発生する
融資やローンなどとは違い、ファクタリングを利用しても金利はかかりません。あくまでも売掛債権の買取サービスだからです。
しかし、買取手数料はかかります。例えば、買取手数料3%のファクタリング会社に5,000万円の売掛債権をもっていったとしましょう。
この場合、150万円が手数料として取られるので、実際に受け取れる金額は4,850万円です。満額手に入るわけではありません。勘違いしないように注意しましょう。
売掛先にファクタリングの利用を知られる
ファクタリングは、2社間と3社間があります。このうち、3社間ファクタリングを利用するとファクタリングの利用が売掛先に知られます。
売掛金の入金先を自社に指定してもらうために、ファクタリング会社が売掛先に連絡をするからです。
ファクタリングの利用を知られると、資金操りの悪化が勘繰られ、取引先との関係性が悪くなる場合があります。
取引先に知られずに資金調達したい場合は、2社間ファクタリングを利用しましょう。
ファクタリング会社と利用者のみで行う取引なので、自分が話さない限り、ファクタリングの利用を知られることはありません。
売掛金以上の資金調達は不可能
ファクタリングでは、売掛債権を担保にします。
そのため、売掛金額以上のお金を調達することはできません。それ以上のお金が必要な場合は、銀行融資やビジネスローンなどを活用しましょう。
悪徳業者も存在する
ファクタリング業界は、大きなお金が動く世界です。このような業界には、ほぼ必ず悪徳業者が参入してきます。
悪徳業者でファクタリングを利用すると、以下のような被害にあう可能性があるので注意しましょう。
参考:NHKニュース
悪徳業者は、相見積りをすると防げます。
他社と比べて明らかに違和感のある条件設定がされているからです。最低でも3社に見積りを依頼し、悪徳業者ではないかしっかり見極めましょう。
使えない売掛債権も存在する
ファクタリングを利用する前に、売掛債権の内容を確認しましょう。譲渡不可の条項が含まれている場合があるからです。
このような売掛債権は、ファクタリング会社にもっていっても買取してもらえません。売掛債権であれば何でも買取してもらえるわけではないので、注意しましょう。
売掛先の業績によっては資金調達ができない
売掛債権を担保にするファクタリングは、売掛先の業績が重要視されます。自社の業績がよくても、売掛先の業績が悪いと審査に落ちる可能性が高いので注意しましょう。
資金調達したい場合は、なるべく業績がよい企業の売掛債権から買取してもらうことをおすすめします。
ファクタリングとは
ファクタリングとは、売掛債権を担保にする資金調達の一種です。売掛債権とは、売上を受け取るための権利のことです。
例えば、会社Aが会社Bに工事を依頼したとしましょう。「料金は1ヶ月後に支払うので、先に工事をしてほしい」という依頼です。会社Bは、約束通りに工事をしました。このときに会社Aからもらえるのが、売掛債権です。
ファクタリングを行うと、1ヶ月後に入金される予定だったお金が最短即日で振り込まれます。
そんなファクタリング、細かく分けると2種類存在します。次の段落からは、ファクタリングの種類について説明しますね。
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社の2社で行う形式のことです。メリットは、売掛先にファクタリングの利用を知られないこと。
「取引先にネガティブなイメージを与えたくない」と考えている人におすすめです。
デメリットは、手数料が高めに設定されていること。そのため、資金調達できる金額は少し少なくなります。
3社間ファクタリング
3社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社と売掛先の3社で行う形式のことです。
メリットは、手数料が安いこと。2社間ファクタリングよりも多くのお金を受け取れます。デメリットは、ファクタリングの利用を売掛先に知られること。
売掛先との関係性が悪化する可能性があるので、利用する際は十分注意しましょう。3社間ファクタリングは、少しでも多く資金を調達したい人におすすめです。
▼こちらの記事では、ファクタリングの仕組みについて図解を使用して詳しく解説しているので、参考にしてください。
下請債権保全支援とは?
国土交通省は、平成22年に「下請債権保全支援」を制定しました。下請債権保全支援とは、下請け企業に対する雇用の安定や連鎖倒産防止などを目的とした制度です。
例えば、下請け業者が元請け業者から仕事を受注したとしましょう。通常、下請け業者が工事や建設資材などを納品すると、それらに対する費用が元請け業者から支払われます。
しかし、やむを得ない理由で元請け業者が倒産する場合もあります。この場合、下請け業者は約束されていた報酬を得ることができません。
ここで下請債権保全支援が役に立ちます。元請け業者が支払い不能になっても、全額ファクタリング会社が保証してくれるからです。
さらに、ファクタリング会社に支払う保証料の最大1.5%までを助成として受けられます。
下請債権保全支援制度により、以前よりもファクタリングは利用しやすくなったと言えます。
建設業とファクタリングは相性がよい
今回は、建設業者にファクタリングは最適な資金調達方法なのか説明しました。結論、最適な資金調達方法の一つになり得ます。
下請債権保全支援の制定によって、ファクタリングを利用しやすくなったからです。仮に元請け業者が倒産しても全額ファクタリング会社が保証してくれます。
また、ファクタリング会社に支払う保証料の最大1.5%までを助成として受けられます。
デメリットよりもメリットの方が大きいので、資金調達で困っている建設業者はぜひファクタリングを利用してみてください。
▼こちらの記事では、その他のファクタリングのおすすめ会社を紹介しているので参考にしてください。