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シェアリングエコノミーとは?メリット・デメリットまとめ

この記事ではシェアリングエコノミーのメリットやデメリットを利用する側、提供する側の両者の目線でまとめ、日本で話題になりつつあるシェアリングサービスについてもご紹介しています。まだシェアリングサービスを利用したことがない方は必見の内容です。

赤松愛

シェアリングエコノミーとは?メリット・デメリットまとめ

近年、インターネットとスマートフォンの普及により、世界中でますます拡大と進化を遂げているシェアリングエコノミーですが、実際わたしたちの生活にどんな益をもたらすのでしょうか。

具体的なメリット・デメリット、展開しているサービスについてご紹介します。

※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。

シェアリングエコノミーってなに?

シェアリングエコノミーってなに?

シェアリングエコノミーとは、ヒト・モノ・場所・乗り物・お金など、個人が所有する活用可能な資産を、インターネットを介して個人間で貸し借りや交換することで成り立つ経済の仕組みのことです。

ヒトなら時間や持っている技術、モノなら着なくなった衣類、場所なら使っていない駐車スペースや部屋・家といったように、所有している人がそれを必要とする人に必要なタイミングでシェアするという考え方で、アメリカの配車サービスUber(ウーバー)や、インターネットで空き部屋を貸し出すAirbnb(エアビーアンドビー)など、様々なサービスが生まれています。

日本でも、「カーシェアリング」や「シェアハウス」などのサービスが浸透し、個人間ではありませんが、モノや場所を他人と共有するという考え方が定着しています。

どんなメリットがある?

どんなメリットがある?

資産を使ってサービスを始めたい、最近話題のシェアサービスを利用してみたい…だけど少し不安という方に、それぞれのメリットをご紹介していきます。

メリット1:資産を提供する側・利用する側の双方に利益がある

まずは、場所やモノを提供する立場のメリットを見ていきます。

初期費用があまりかからない

シェアリングエコノミーで共有するのが部屋や家、駐車場のような場所であれば、すでに所有していることがほとんどです。そのため、現状のままや少しの改修費のみで稼働させることができます。

資産に新たな価値を付けられる

今は使っていない部屋や家、タンスや押入れで眠っている衣類など、カタチは違えど自分では現状使用する予定がない所有物があるかもしれません。そのままでは経年劣化の一途をたどり、いずれは使えない状態になってしまいます。

そこで、部屋や家を民泊として貸し出したり、衣類をフリマアプリ等で売ることにより自分にとっては不要なものでも、必要としている人と共有することにより、資産としての新たな価値を付けることができます。

収入源となる

場所やモノのような所有物であれば、それを必要な人に貸し出したり売ることにより新たな収入源となります。また、料理やライティングなど自分の持っている専門スキルを活かし、必要な人へサービスを提供することでも新たな収入を得られます。

続いて利用する側のメリットを見ていきましょう。

コストが抑えられる

ある調査で民泊を利用する理由についてアンケートを実施したところ、70%が「価格の安さ」と回答しているように、シェアサービスを利用することでコストを抑えられることに魅力を感じている人が多いことがわかります。

また、普段着のレンタルサービスなども、シェアすることで従来価格よりもリーズナブルな価格で色々な商品の使用やコーディネートが楽しめると人気を集めています。

参考:ホームアウェイ、民泊利用に関する意識調査を実施

不要なものを持たずシンプルライフを実現

個人でモノを所有すると購入する際の費用はもちろん、それを維持または保有するための費用や場所、時間がかかります。必要な時にシェアサービスを利用するなら、不要なものを持たずライフスタイルをシンプルにできます。結果それほど必要でないものへ費用や時間をかけることがなくなります。

新たな体験ができる

海外旅行をする際に、現地に住んでいる日本人と旅行者をマッチングするシェアサービスを利用するなら、現地の最新情報をはじめ、ツアーやガイドブックなどでは紹介されていないような穴場スポットを観光できたり、言葉の壁に不安を持っている人でも安心して旅行を楽しむことができます。

メリット2:新たな消費や経済の発展を促す

民泊や配車サービス、カーシェアなどを利用するとコストを抑えて楽しめるので、遠方へ出かける機会が増えて現地での消費が活発になります。一度体験して満足度が高ければリピーターになり、継続的な地域活性に繋がります。

また、働きたくても時間などの制約があり仕事が見つからないという場合、短時間でも持っているスキルを活かして個人間で契約ができるなら、新たな雇用関係が成立して働く場所が見出せます。結果、一人ひとりの収入が増えるため、経済活動が活発になります。

メリット3:人とのつながりが生まれる

前述でもあるように、民泊などはじめは価格面のメリットからシェアサービスを利用しますが、サービスを体験することでリピーターとなり、利用者間や利用者とサービスを提供する人との間や、現地で交流した人たちとの間に自然と良い人間関係を築くきっかけになります。

気になるデメリットは?

気になるデメリットは?

これまでシェアリングエコノミー のメリットについてご紹介しましたが、日本においてサービスが普及するのにまだまだ課題が残るのも事実です。

では次に、気になるデメリットについて挙げていきます。

デメリット1:サービス提供者・利用者双方の安全と信頼

シェアリングエコノミーの特性として、個人間でサービス提供・利用をするため、どのような人がサービスを提供・利用するのかという不安要素があります。また、利用する側は受けたサービスの価格と質に隔たりを感じ不満を抱いたり、提供する側もマナーの悪い利用者によりトラブルが発生する場合があります。

そのようなトラブルを未然に防ぐため、事前に本人の公的な身分証明書の登録や提出を求めることにより、互いの安全や信頼を確保することができます。

また、シェアリングエコノミーのほとんどのサービスには、利用者と提供者のレビューによる相互評価制度があり、お互いが相手のサービスやマナーを評価できます。そのような評価システムにより、信用が可視化されるため、トラブルを防止するだけでなくサービス向上にも役立っています。

デメリット2:保険・補償制度の整備が整っていない

シェアリングエコノミーは、始まったばかりの新しいサービスのため、事故やトラブルが発生した場合、既存の保険が適応されなかったり、補償の範囲がどこまで適用されるか不明確だったりなど、満足な補償を受けられない可能性があります。しかし、近年シェアリングエコノミー向けの保険商品も登場し、保険補償制度の整備が整いつつあります。

例:三井住友海上|民泊運営安心サポートパック(民泊専用保険付き)

デメリット3:法律の整備が追い付いていない

保険・補償制度の整備と同様、法律の整備が追い付いていないという点も、シェアリングエコノミーの抱える課題の一つといえます。

サービス提供者が個人であるため、既存の事業者向けの法律がどのように適用されるか不明確なため、グレーゾーンな事業やサービスも多くあります。しかし、そうしたサービスを違法であると明確に示したり、取り締まる体制がありません。

今後、速やかに法整備が進み、だれでも安心して利用できるサービスへと発展していくことを期待したいです。

日本にはどんなサービスがある?

では、日本で利用できる注目のシェアリングエコノミーサービスについてご紹介します。

移動のシェア

カレコ

カレコ

カレコ・カーシェアリングクラブは時間貸し駐車場「三井のリパーク」で利用することができるカーシェアリングサービスです。他社よりもカーラインアップが充実していて実用的なコンパクトカーから外車セダン・SUVなどプレミアムな車もお得な料金で借りることができます。

申し込みも運転免許証、クレジットカード、スマホがあればすぐに入会でき予約・利用することが可能になります。利用料金に応じてTポイントがたまる点もメリットです。

参考:カレコ・カーシェアリングクラブ

タイムズカープラス

タイムズカープラス

タイムズ24が運営するカーシェアリング。はじめて利用するには、まず会員登録が必要となりますが、BtoC型カーシェアリングなので、安心して利用できます。

参考:カーシェアリングのタイムズカープラス

notteco(のってこ!)

notteco(のってこ!)

「安く移動したい人」と「ガソリン代などの実費を節約したいドライバー」をつなげる日本最大の相乗りマッチングサービス。帰省やイベント参加など、同じ目的地、趣味の人と相乗りをすることで、楽しい時間や新しい出会いが生まれます。

参考:長距離ライドシェア(相乗り) – notteco(のってこ!)

COGICOGI(コギコギ)

COGICOGI(コギコギ)

都内や地方の主要都市において、自転車を好きなポートで借りて、好きなポートで返すことができるレンタサイクルサービス。ちょっとした移動や終電を逃した時など、便利で手軽な移動手段として注目のサービスです。

参考:レンタサイクル・シェアサイクル COGICOGI

モノ・カネのシェア

airCloset(エアークローゼット)|洋服レンタル

airCloset(エアークローゼット)

「何を着れば良いのか分からない」「服を選ぶ時間がない」など、忙しい女性の悩みを解消する普段着のレンタルサービス。プロのコーディネートを手軽に楽しめます。

参考:【公式】洋服レンタルならairCloset(エアークローゼット) | スタイリストがコーデする借り放題のファッションレンタルサービス

エアークローゼットをはじめ近年広がりつつあるおすすめの洋服レンタルサービスについて詳しく紹介している記事もあわせてご覧ください。

高く売れるドットコム|リユース

高く売れるドットコム|リユース

高く売れるドットコムは家電製品、楽器、カメラ、オーディオ製品など生活に身近な物から趣味の物まで幅広く買取しているリユースサービスです。物を売りたい方と買いたい方をつなげてひとつの物が長く循環する社会の形成をリユースサービスを通して目指しています。不要になった物は捨ててしまう前に査定をしてみることをおすすめします。

参考:高く売れるドットコム|全国対応の買取サービス 出張・宅配買取受付中

CASH(キャッシュ)

CASH(キャッシュ)

“目の前のアイテムを一瞬でキャッシュ(現金)に変えられる”とうたう買取アプリ。2017年11月にはDMM.comの傘下に入り、安定的なサービスの提供が可能になりました。

参考:CASH(キャッシュ)|目の前のアイテムが 一瞬でキャッシュに変わる

Makuake(マクアケ)

Makuake(マクアケ)

自分のアイディアをネット上でプレゼンテーションすることで、そのアイディアへの賛同者を集められる仕組み。「アイデアを形にしたい人」と「アイデアを応援したい人」をつなぐクラウドファンディングサイトです。

参考:クラウドファンディング - Makuake(マクアケ):サイバーエージェントグループ

場所のシェア

akippa(あきっぱ)

akippa(あきっぱ)

全国の空いている月極や個人の駐車場を一時利用できるサービス。すべて予約制の駐車場のため、確実に駐車が可能です。また、空いているスペースを活用しているため、駐車料金を格安で利用できます。

参考:駐車場の予約なら akippa (あきっぱ)

Airbnb(エアビーアンドビー)

Airbnb(エアビーアンドビー)

使っていない部屋を旅行者に貸し出すことができる「民泊」を仲介するサービス。2008年にアメリカのサンフランシスコでスタートした、シェアリングエコノミー業界では先駆者的な存在で、日本法人のAirbnb Japanは2014年5月に東京に設立されました。

参考:現地の人から借りる家、体験&スポット – Airbnb

ecbo cloak(エクボクローク)

ecbo cloak(エクボクローク)

「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを持つお店」をつなぐ荷物預かりサービス。コインロッカーの進化系として、外国人旅行者などを中心に高評価を得ています。

参考:ecbo cloak (エクボクローク) – コインロッカーいらずに手ぶら観光 | ecbo cloak

スペースマーケット

スペースマーケット

貸し会議室やイベントスペースなどのビジネス目的から、お寺・球場などユニークなスペースも簡単に借りられるサービスです。

参考:スペースマーケット | 貸し会議室から球場までレンタルスペース簡単予約 | スペースマーケット

ヒトのシェア

ANYTIMES(エニタイムズ)

ANYTIMES(エニタイムズ)

掃除・料理・買い物などの家事代行やパソコンの初期設定など、日常のちょっとした困りごとを、ご近所の方にインターネット上で気軽に依頼できる生活密着型シェアリングエコノミーサービスです。

参考:ANYTIMES : 近所で、会って、助け合い

タイムチケット

タイムチケット

個人の時間を30分単位で売買できるサービス。WEB上で自分のスキル、価格、提供できる時間を登録して、それを必要とする人や興味を持つ人に提供できます。テレビなどでも話題となった注目のサービスです。

参考:タイムチケット | 個人の時間を30分単位で売り買い

DogHuggy(ドッグハギー)

DogHuggy(ドッグハギー)

旅行で家を留守にするときや、愛犬をお世話できない飼い主に代わって、信頼できる個人の愛犬家(ドッグホスト)が、24時間お世話してくれるサービス。毎日写真付きのメッセージがレポートとして送られるので、安心して利用できます。

参考:近くの愛犬家の家でお泊りできる予約サイト-DogHuggy(ドッグハギー)

AsMama(アズママ)

AsMama(アズママ)

顔見知り同士で子どもの送迎や託児を頼り合う、子育て支援システム。顔見知り同士で頼り合えるうえ、1時間500~700円というルールがあるので気兼ねなく利用できます。”子育てと仕事の両立”という子育て世代の悩みを解決するサービスです。

参考:送迎・託児の安心頼り合い AsMama「子育てシェア」

まとめ

今回、シェアリングエコノミー のメリット・デメリット、展開しているサービスについてご紹介しました。

今後、法整備が進み環境が整えば、日本においてもますますシェアリングエコノミー 市場は拡大することでしょう。個人間や社会全体でシェア(共有)するという考えが広がることで、私たち一人ひとりの生活が便利で、より豊かなものとなることを期待したいです。

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赤松愛 / 専属ライター
赤松愛 / 専属ライター

猫を愛してやまない心優しいライター。アイコンの猫ちゃんは自作のイラスト。読みやすい記事作りを心がけています。

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