- 遺品整理・生前整理
デジタル遺品|今からできる整理とトラブル防止対策3選

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
※「高く売れるドットコム」「おいくら」は弊社マーケットエンタープライズが運営するサービスです。
「デジタル遺品」という新たな言葉を耳にするようになった昨今。スマートフォンの普及により、ネット上で簡単にショッピングや入金などの手続き、SNSでたくさんの人と交流を楽しむことができるようになり、わたしたちの生活はここ数年で急激に変化しました。
その反面、様々なデータや情報がスマートフォンなどのデジタル機器に保存されるため、持ち主が亡くなった際に残されたデータが遺品となり、その整理・処分でトラブルが起きるという新たな問題も出てきています。
今回、デジタル遺品とは何か、トラブルを未然に防ぐ対策やサービスについてご紹介します。
目次
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
デジタル遺品とは?

デジタル遺品とは、持ち主が亡くなり遺品となったパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器に残されたデータや、インターネット上の登録情報などです。
今や、わたしたちの生活に欠かせないものとなったデジタル機器。特に個人のスマホの保有率は、ここ5年間で4倍と急激に上昇しているため、今後、デジタル遺品はますます増え続けるでしょう。
このようにデジタル遺品は老若男女を問わず、誰もがいつか抱える問題となる可能性があるため、正しい整理や処分方法を知っておくことが大切です。もしもの時に備え、今からできるデジタル遺品対策について考えてみましょう。
参考:総務省|平成29年版 情報通信白書|数字で見たスマホの爆発的普及
今すぐやっておきたい対策

大切な家族がデジタル遺品によってトラブルに巻き込まれたり、対応に困るような事態を避けるために何ができるでしょうか。今からできる対策についてまとめました。
デジタル遺品の生前整理をしておく
デジタル遺品によるトラブルを避けるための最も良い方法は、本人が生前整理をしておくことです。前述にもあるように、デジタル遺品は目には見えませんが、様々な情報を含んでいるため、しっかりと管理されている必要があります。
ネット上で利用しているサービスと、それに紐付くアカウントやパスワードの一覧表を作成して保存しておくと、必要な情報をすぐに見つけることができます。また、不要なデータはこまめに削除しておくことも大切です。
見られたくないデータは、パスワード設定をしてロック
また、家族にも見られたくないデータがある場合は、早めにデータを削除したり、必要であればフォルダ分けをしてパスワードを設定するなどして、他の人の目に触れることがないようにしておきます。
家族に伝えておく
生前整理ができたなら、エンディングノートを作成して家族に伝えておくことも大切です。特にネット上でのお金に関する管理情報は、もしもの時にすぐにパスワードなどの必要な情報を見つけることができるので、残された家族の負担を軽減できます。
また、保存されているデータだけでなく、自分のパソコンやスマートフォンの整理・処分方法についても具体的に希望を伝えておくと、遺品整理の手間が省けますし、自分がいなくなった後も安全に処分ができます。
どうしてもパスワードが解除できない場合の対処方法
故人がパスワード情報を残していなかったり、情報を残していても遺族がその解除手順が分からないなどが理由で、デジタル機器内に残されたデータの整理ができない場合どうすればいいでしょうか。どうしてもパスワードが解除できない場合は、専門業者に依頼してロックを解除してもらうことをおすすめします。
そのまま放置してしまうと、残されたデータからトラブルに発展する可能性もあるため、次のようなサービスを利用するなどして、デジタル遺品をしっかりと整理・処分することが大切です。
では、なぜデジタル遺品の整理をしておく必要があるのでしょうか。デジタル遺品から起こり得るトラブルについて具体的にみていきましょう。
デジタル遺品の種類と起こり得るトラブル

デジタル遺品は、カタチがないものの膨大な個人情報や重要な情報が含まれているため、近年その整理や処分方法などをめぐるトラブルが急増しています。では、どんなトラブルが生じるのか、デジタル遺品を種類別にみていきましょう。
スマホで撮った写真や趣味に関するデータ
スマートフォンやパソコンには、写真や動画、音楽、スケジュールや日記など、プライベートな情報が保存されています。その多くは、思い出の写真や動画、好きな楽曲やイラストなどの趣味のものであるため、全く問題のないものがほとんどです。
しかし、それらのデータの中に家族にも見られたくない情報があるケースがあります。例えば、金銭面や対人関係でのトラブルなど、マイナスとなる情報が含まれていた場合、自分が亡くなった後にそれを知った家族が傷付いてしまったり、困惑させてしまう可能性があります。
SNSやブログ
現在、FacebookやTwitter、Instagramなど、複数のソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用している人や、ブログなどで情報を発信している人が多くいるのではないでしょうか。気軽にたくさんの人と交流を楽しめる反面、悪意のある人間にアカウントを乗っ取られる被害も後を絶ちません。
利用者が亡くなった後そのまま放置していると、なりすましにより悪用されてネット上に大きな影響を与えてしまう危険性もあるため、自分が亡くなった場合、家族や友人にアカウントを削除するなど、アカウント管理を事前に依頼をしておく必要があります。
アカウント管理については、それぞれのヘルプセンターでご確認ください。
参考:Facebook|私が死んだ場合、Facebookアカウントはどうなりますか。
参考:Twitter|亡くなられた利用者のアカウントについてのご連絡方法
参考:Instagram|亡くなった方のInstagramアカウントを報告するにはどうすればよいですか。
住所や電話番号、メールアドレス、LINEなどの連絡先と履歴
近年、会社や会社の取引先、友人の連絡先を全てスマートフォンやパソコンなどのデジタル機器に保存し管理している人も多いのではないでしょうか。パスワードを設定していて持ち主が亡くなった場合、残された家族が知らせたい人に連絡できず、困惑してしまうかもしれません。
また、亡くなった人のデジタル機器をデータ消去が不十分なまま処分をしてしまい、連絡先などの個人情報やLINEの履歴からプライベートな内容、さらに仕事上のメールの履歴から重要な情報が流出してしまう可能性があります。
クレジットカードや電子マネーの情報
今や日常的にネットで買い物をする時代。パソコンやスマートフォンにクレジットカードや電子マネーの情報が残された状態で処分すると、情報が流出して悪用される恐れがあります。
お金
デジタル遺品の整理・処分方法で特に気をつけたいのが、お金の管理に関することです。デジタル遺品のなかでトラブルになりやすいため、前もって準備をしておく必要があります。
ネット銀行やネット証券
ネット銀行やネット証券でお金を管理している場合、それらも資産価値のある遺品と言えます。しかし、それらの情報を家族に伝えていないと、遺産の相続で後になってトラブルが生じたり、パスワードが分からず、手続きに時間と手間がかかってしまいます。
仮想通貨
近年注目を集めている仮想通貨も、新たなデジタル遺品となります。仮想通貨は、二段階認証によって厳重にロックされているため、必要な情報を家族に伝えて、大切な資産が引き継がれるように準備しておく必要があります。
FX(外国為替証拠金取引)
FXで資産運用をして負債を抱えていた場合、本人が亡くなった後に何も知らされていなかった家族が多額の負債を被ってしまう場合があります。
デジタル遺品の整理・処分に便利なサービスをご紹介
デジタル遺品の整理・処分方法で困った時や、起こり得るトラブルを未然に防ぐため、デジタル遺品を専門に扱う業者も増えてきています。ここでは、3社ピックアップしてご紹介していきます。各社のサービスの特徴などを比べて参考にしてみてください。
ドクター・ホームネット

パソコンの修理・設定をはじめ、デジタル遺品特別パックメニューもあり、近年増え続けるデジタル遺品も幅広くサポート。全国対応、事前見積もりも行なっているので、安心して利用できるサービスです。
ミチノリ

ネットセキュリティ事業を手掛けてきたCross&Crownグループが運営する、デジタル遺品整理サービス。拠点は、東京・大阪の2拠点で持ち込みも可能。また、ヤマト運輸の「パソコン宅急便」で引き受けを行なっているので、近くに拠点がない地域でも依頼が可能です。
マレリーク

遺品整理・特殊清掃サービス業を展開している業者。デジタル遺品だけでなく、通常の遺品も整理したい方におすすめです。対応エリアは今現在、関西全域と関東全域に限られます。
まとめ
今回、デジタル遺品から起こり得る様々な問題とその対策、利用できる専門サービスについて取り上げました。
パソコン・スマートフォンなどデジタル機器の普及により、社会全体のデジタル化が進み、今後このカタチのない遺品は、わたしたちにとっていっそう身近なもの、身近に起こる問題となっていくことでしょう。もしもの時に備え、今から必要な対策をとることが大切です。