吉原 治良 買取｜絵画作品を全国対応で高価買取

吉原 治良の現代アートは、西洋の抽象絵画と通じるものがあり、多くのかたから支持をされています。

1905年に大阪市で生まれた「吉原 治良」は、北野中学校を卒業したあとに油絵を描きはじめました。それから渡仏するなど、積極的に画家として技術を磨こうと努力を重ねていました。1928年に吉原 治良は初個展を開いて、画家としてスタートしました。公募展に絵画作品を出品したのも、この時でした。初めのうちは具象絵画（具体的な対象を描く絵画）を描いていたのですが、その後の人生を変える日が訪れるのです。それは具象画家である「藤田嗣治」から声をかけてもらう時が来たのです。

藤田嗣治は題材に猫と女性を描く画家で、世界から絶賛されるほどの画家でした。それほどの画家ですから、吉原 治良も尊敬していたのです。しかし、藤田嗣治からオリジナリティーの無さを指摘されたのです。この指摘が影響して、その後は具象絵画から抽象絵画（具体的ではない対象を描く絵画）を描くようになりました。誰も表現できない絵画を描けるように、抽象絵画を描き続けていきました。抽象絵画を描き続けるうちに、現代アートに変化していきました。

現代アートとは、抽象絵画と混同されやすいのですが、種類の違う絵画表現でした。現代アートは20世紀初頭から登場した絵画で、それまでの絵画の伝統や手法にとらわれない自由な描きかたをする絵画です。そして、吉原 治良の現代アートは「円」を描き始めることになりました。円を描くのは簡単のように見えて、難しいものです。円を奇麗に描いては絵画として成り立つことはなく、ただの幾何学模様になるでしょう。

吉原 治良の描く円はキャンバスにはみだすように描いた「ロット3」があります。しかし、その他には水がしたたるような描き方をした「ロット1」という作品もあります。その円は単色で表現されており、背景と円の色が違うだけです。そのわずかな違いでも、高い精神性が迫力のある作品になるのです。多くのかたから、その作品は絶賛されて吉原 治良の現代アートの価値は高くなりました。