ローンが残っている新車が事故に遭ったら?廃車や売却はできる?

ローンを支払っている途中の新車が事故にあったとき、すぐに車の廃車や売却ができる場合とできない場合があります。車の所有権は誰にあるのか、ローンは完済できるのかに着目して、もしもの事故に備えて知っておきたい知識をご紹介します。

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ローンが残っている新車が事故に遭ったら?廃車や売却はできる?

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交通事故や土砂崩れ、災害による水没など、突然の事故は誰にでも起こりうることです。

まだローンを支払い続けている新車が事故に遭い手放さなくてはならないとき、どのような手続きが必要なのでしょうか。

ここではローンが残っている新車の廃車手続きや売却方法について解説します。

また事故車を高く売却するコツについてもご紹介します。

※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。

廃車のやり方は車の所有権によって異なる

廃車のやり方は車の所有権によって異なる

廃車とは車の車籍を抹消することです。事故に遭い、乗れなくなってしまった車でも廃車手続きを行わないと税金の支払い義務は解消されないため、無駄に出費をしてしまうことになります。

余計な税金を納めないためにも、早めに手続きを行うことが肝心です。

最初に、車の所有権が誰なのかを確認しましょう。

車検証に記載されている「所有者の指名又は名称」を確認します。

所有者が誰なのかによって廃車や売却方法が異なります。

所有権が本人の場合、家族・知人の場合、クレジット会社やディーラーの場合の3つに分けて説明していきます。

本人が所有

所有者が本人の場合は、廃車や売却をすることができます。

ローンの返済は続けていくことになりますが、ローンが残っていても特別な手続きを踏むことなく、廃車や売却が可能です。

知人・家族が所有

知人や家族から譲り受けた車を、所有者の変更をせずに乗っているケースもあります。

その場合は、所有者本人の同意があれば廃車や売却の手続きをすることができます。

まず名義変更の手続きを行いましょう。

  • 印鑑登録証明書(所有者のもの)
  • 実印(所有者のもの)
  • 譲渡証明書
  • 委任状

これらの書類を用意して、車の所有権を自分に移した後であれば廃車や売却が可能です。

所有者の知人、家族が引越しをして住所が変わっている場合や、結婚によって苗字が変わっている場合は別途書類が必要なため、車検証と印鑑登録証明書の氏名住所が一致しているかも忘れずに確認しましょう。

クレジット会社、ディーラー(自動車販売会社)が所有

ローンを組んで車を購入する際、多くの場合は、車の所有者はクレジット会社やディーラー(自動車販売会社)になっています。

そのままでは勝手に廃車や売却ができません。まずはローンを返済し、車の所有権を自分に移してから手続きを行います。

ローンを組んでいても、値段の安い中古車を購入した場合や、購入者の勤務先や年収などを考慮した結果、支払いが滞るリスクが少ないと判断された場合は本人に所有権が認められることがあります。

必ず車検証を確認しましょう。

車の所有権がクレジット会社・ディーラーの売却・廃車方法

車の所有権がクレジット会社・ディーラーの売却・廃車方法

車の所有権がクレジット会社やディーラーにある場合、まずローンを完済することが必要です。

完済が確認でき次第、名義変更の手続きを行ない、廃車や売却を行います。

所有権を早く自分に移したいときは、一括で残りのローンを返済することもできます。

ローンをすべて返した後、名義変更の手続きをします。

    【自分で用意するもの】
  • 印鑑登録証明書(本人のもの)
  • 自動車税納税証明書
  • 自動車検査証
  • 印鑑
  • 申請書
  • 手数料納付書
    【所有者に用意してもらうもの】
  • 印鑑登録証明書(所有者のもの)
  • 譲渡証明書
  • 委任状

以上の書類等を用意して、管轄の陸運局に行きましょう。

自分で行くのが困難な場合は、買取業者やディーラーが代行で手続きをしてくれます。

所有権がクレジット会社・ディーラーでローンの返済が難しいときは?

事情によりローンを払い続けることができないケースがあるかもしれません。

所有権がクレジット会社やディーラーにあるが、ローンの残積分を支払うことが難しい場合は、以下の方法で所有権を自分に移した後、廃車や売却の手続きを行う必要があります。

ローンの組み換え

災害や交通事故など、やむを得ない理由で車が完全に使用できなくなることもあります。

その場合は所有者のクレジット会社やディーラーに相談すると、名義変更を認めてくれることがあります。

もし新しい車の購入を視野に入れているのであれば、ローンの組み換えの提案をしてみましょう。

同じディーラーから新しい車を購入することを条件に、新しく組んだローンに今までのローンの残積を組み込み、継続して支払いを続ける方法です。

毎月の支払い金額は増えるため、きちんとした支払い能力を示すことが必要です。

車両保険と新車特約(車両新価保険特約)

車両保険は、車が傷害を受けた場合や盗難を受けた場合に、保険金を受け取ることができる任意保険です。

支払われる保険金は、損害額や修理費、車の時価額によって異なりますが、保険金でローンをすべてまかなえる場合もあります。

事故に遭った車が車両保険に加入しているかどうかを確認しましょう。

「新車特約(車両新価保険特約)」は、事故で車が全損してしまい新しい車を購入する際、その費用を負担してくれる保険です。

車両保険で支払われる上限額が車の時価額であるのに対して、新車特約は購入した際の新車価格が上限に設定されています。

新車特約は新車を購入する費用を保険金でまかなうことができますが、ローンの支払金に充てることはできないので注意しましょう。

自動車税事務所に相談

ローンの一括返済も難しく、所有権解除も応じてもらえない場合、予定通りのプランでローンを返済していくことになるでしょう。

その場合は廃車にするまでの期間は自動車税を払い続けることになります。

廃車手続きができない場合でも、先に車の解体をして解体証明書を手に入れることで、自動車税の支払いを止めることが可能なケースがあります。

所有権が移せず廃車にならない場合でも、自動税事務所に相談してみましょう。

買取業者に査定

車の買取業者に査定してもらい、売却額によってローンが完済できるケースがあります。

所有者のクレジット会社やディーラーに廃車したい旨を伝えたうえで、廃車買取業者に査定を依頼しましょう。

ローン残積のある車の買取を行なっている業者は限られているため、あらかじめ確認が必要です。

売却するときは、売却額とローン残積のどちらが多いかによって取るべき対応が異なります。

ローンの残積<売却額

ローンの残積よりも売却額が多いときは問題ありません。

多くの場合は、名義変更の手続きも業者がセットで行ってくれます。

ローンの残積>売却額

損傷の激しい事故車は買取価格が安く、ローンを返済できない場合もあります。

売却額よりもローンの残積が多く、ローンが返済できない場合は、残りのローンを一括返済する、別途新しいローンを組む、新しく購入する車のローンに組み込む、など相談が必要です。

高く車を売却するコツ4つ

高く車を売却するコツ4つ

所有権がクレジット会社やディーラーにある場合でも、売却額がローンの残積を上回る場合はローンを完済することができ、名義変更が可能です。

車をなるべく高く売却し、ローンの完済を目指すにはどんなことに気をつければよいのでしょうか。

事故車を高く売るコツを4つご紹介します。

修復歴車かどうか確認する

事故車の査定では車の事故歴ではなく、修復歴が大きなポイントになります。

修復歴とは、過去に車のフレーム部分を損傷し、交換したり修理したりしたことがあるかという意味です。

修復歴車に該当すると高価買取が難しく、通常の7割から5割程度になるのが一般的です。

フレーム部分以外の損傷であれば修復歴車には該当せず、中古車の扱いとなります。

国内では修復歴車はあまり高く売ることができませんが、海外では修復歴があってもそれほど値段が下がらない国もあります。

より高く修復歴車を売りたい人は、海外にも多くの販路を持っている業者に査定をしてもらうとよいでしょう。

内装をきれいにする

事故や災害により外装に傷がついてしまっても、内装をきれいにしておくことは可能です。

日々のメンテナンスで車内を清潔に保つことが高価買取につながります。

クリーニング代の方が高くなる場合もあるので、無理にクリーニングをする必要はありませんが、市販の研磨剤や薬品を使えば直る軽度の傷や汚れはあらかじめ直しておくとよいでしょう。

傷や汚れだけでなく、車内の匂いも確認してください。

ペットやタバコの匂いがついていると査定に影響が出てしまいます。

日頃から消臭ケアを行うことも重要です。

車検を通す前に売却する

車検がほとんど残っていない車と、車検を通した直後の車の査定額を比較すると、あまり大きな金額の差はないといわれています。

方法や車種などで車検にかかる費用はそれぞれ異なります。

もし車検にかかる費用が負担になるのであれば、車検を通す前に一度査定を依頼するのがおすすめです。

また、車検が切れた車は自力で買取業者まで運ぶことができません。

車の引き取り費用が別途かかる場合があるため、車検切れには注意が必要です。

もし事故に遭った車の車検が近いのであれば、車検が切れる少し前に売却するのがポイントです。

複数の買取業者で査定する

まだ使えるパーツなどをリサイクル資源として買い取ってくれる業者や、仲介業者を通さないことでコストを抑えて高価買取を行なってくれる業者、自社で解体工場を持っている業者など、買取業者によって特徴や価格設定が違います。

車の状態やローンの残積を相談し、好条件で買取を行なってくれる業者を探すことが高価買取につながるでしょう。

複数の買取業者に査定を依頼し、より高く売却できる手段を探すのが鉄則です。

ナビクル廃車買取を利用する

ナビクル廃車買取

「ナビクル廃車買取」では事故車や故障車、車検切れの車や20年前の車でもWeb上で簡単に無料査定することができます。

他社で断られた車でも査定してもらえるのが人気の理由です。他で買取を断れた場合は利用してはいかがでしょうか。

ナビクル廃車買取であれば面倒な廃車手続きも無料で代行してもらえます。

さらに4月に1年分を前払いする自動車税の残り期間分を還付金として受け取れるのもポイント。

重量税・自賠責保険についても車検期間の残りに合わせて還付されます。

ナビクル廃車買取で査定価格を調べる

まとめ

買ってまもない新車で事故に遭ったとき、手元に残ったローンの支払いに悩む人も多いでしょう。

まずは車の所有権が誰にあるのかを確認し、必要な書類を揃えましょう。

残りのローンや車の損傷を考慮し、それぞれにあった廃車や売却の方法を選ぶことが大切です。

車を少しでも高く売りたいときは、面倒でも複数の車買取業者に見積を取るのがポイントです。

そのうえでもっとも高い見積額を提示してくれたところと交渉しましょう。

sirasaka / 編集長
sirasaka / 編集長

弊社マーケットエンタープライズが運営する総合買取サービス「高く売れるドットコム」にて査定業務や出張買取などに携わり、現場で培ったリアルな知見を活かし「満足できる買取体験」を提供すべく買取メディアの運用も行っています。 利用者様の買取にまつわる疑問を解決できる有益な発信のため、日々精進してまいります! リユース営業士資格保有(日本リユース業協会より授与)

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